クリックと入力操作で簡単にマインドマップが完成する「MindMeister」

「思考を整理する際に役立つマインドマップをもっと便利に使えたら」と考える人のニーズに応えたアプリ、それこそが「MindMeister(マインドマイスター)」だ。思考を見える化するとき、従来は、白いメモ用紙に書き込むのが一般的だった。しかし、それでは持ち運びに不便なだけでなく、第三者との共有が難しい。複数案件を同時に進行める場合はなおのこと、白いメモ用紙への書き込みは非効率的だ。そんな悩みを解決してくれるMindMeisterを紹介しよう。 ここでは、MindMeisterに関する以下の情報を紹介する。

(1)MindMeisterの概要

(2)MindMeisterで使える機能

(3)MindMeisterのメリット

(4)MindMeisterをおすすめしたい人の特徴

自分が考えたアイデアや思考を「第三者と共有するのが難しい」「複数案件を効率よく進めたい」と感じている人は、ぜひ参考にしてほしい。

(1)MindMeisterの概要

2006年にMichael Hollauf(マイケル・ホラウフ)とTill Vollmer(ティル・フォルマー)がMeister社を共同設立。その翌年の07年にオンライン型マインドマップアプリ「MindMeister」はリリースされた。

それから15年が経過した現在、全世界で約2700万以上の人々がMindMeisterを利用しており、マインドマップのアプリとして今もなお注目されている。

MindMeisterの最大の特徴は、無料かつオンライン上でマインドマップを作成・共有・管理できる点だろう。さらに、直感的に操作できる分かりやすい機能が多く、従来、メモ用紙に書き込んでいたマインドマップと同じような感覚で利用できる。

これまでマインドマップ代わりにスマートフォンのメモ帳や文書作成ツールを利用していたのであれば、これを機にMindMeisterにシフトチェンジしてほしいと思うほど、使いやすくて、充実した機能を持ち合わせている。

(2)MindMeisterで使える機能と料金プラン

MindMeisterは、GoogleやFacebookなどのアカウントを使用して登録が可能だ。無料プランを含む四つのプランが用意されており、ニーズに合わせて選べる。

それぞれの料金プランと機能を解説しよう。

MindMeisterの機能・料金プラン

MindMeisterが提供する料金プランと各プランの機能は次の通りとなっている。

・月額料金:無料

・機能:

・作成マップ数 3

・ストレージ容量 0

・マップのリンク共有

・マップのメンバー共有

・メールサポート

・エクスポート可能な形式:テキスト、MindMeister

・インポート可能な形式:テキスト、Freemind、XMind、MindMeister、MindManager

・月額料金:540円/月

・機能:

・作成マップ数 無制限

・ストレージ容量 0.5GB

・マップのリンク共有

・マップのメンバー共有

・メールサポート

・マップの印刷

・ファイル&イメージ添付

・変更履歴と復元

・ゴミ箱/復元

・エクスポート可能な形式:テキスト、MindMeister、PDF、Image、Freemind

・インポート可能な形式:テキスト、Freemind、XMind、MindMeister、MindManager

・月額料金:915円/月(1ユーザーあたり)

・機能:

・作成マップ数 無制限

・ストレージ容量  1GB

・マップのリンク共有

・マップのメンバー共有

・メールサポート

・マップの印刷

・ファイル&イメージ添付

・変更履歴と復元

・ゴミ箱/復元

・チームメンバー

・チーム登録ページ

・エクスポート可能な形式:テキスト、MindMeister、PDF、Image、Freemind、Microsoft Word、PowerPoint

・インポート可能な形式:テキスト、Freemind、XMind、MindMeister、MindManager

・月額料金:1410円/月(1ユーザーあたり)

・機能:

・作成マップ数 無制限

・ストレージ容量 10GB

・マップのリンク共有

・マップのメンバー共有

・サポート(優先)

・マップの印刷

・ファイル&イメージ添付

・変更履歴と復元

・ゴミ箱/復元

・チームメンバー

・チーム登録ページ

・グループ作成と共有

・セキュアバックアップ

・全マップ一括エクスポート

・複数チーム管理者

・カスタムチームドメイン

・エクスポート可能な形式:テキスト、MindMeister、PDF、Image、Freemind、Microsoft Word、PowerPoint

・インポート可能な形式:テキスト、Freemind、XMind、MindMeister、MindManager

このように、MindMeisterは無料プランでも機能が充実しているため、マインドマップの初心者やマインドマップアプリを模索中の方は、無料プランのお試しを推奨する。無料プランであっても無期限で利用できるので、不便さを感じなければ無料プランを使い続けることも可能だ。

ベーシックプランもしくはパーソナルプランが個人向けで、プロプランもしくはビジネスプランがチームや組織向けとなっている。

MindMeisterの無料プランと有料プランの主な違い

無料プランと有料プランで悩む方もいるだろう。無料プランと有料プランの主な違いは、次の通りとなっている。

作成できるMAPの数は、無料プランが3枚まで、有料プランは無制限となる。MAPの印刷は無料プランが不可、有料プランはPDF形式での印刷が可能である。他にも、画像・ファイルの貼付、変更履歴・復元、ゴミ箱の復元が無料プランはいずれも不可だが、有料プランは可能になっている。

個人で利用する際は無料プランでも不便はないだろうが、チームで利用する場合は有料プランの方が使い勝手がいいだろう。

(3)MindMeisterのメリット

オンライン型マインドマップには、「共有がスムーズなど紙媒体にない魅力は理解できるが、所詮、使いこなせないことには意味がない」と思う方もいるだろう。

しかし、MindMeisterにはそのような意見を覆すような機能を搭載している。MindMeisterの機能とメリットも解説する。

直感的な操作が可能

マインドマップとは、イギリスの著述家かつ教育者であるトニー・ブザン氏が考案した思考を整理する方法を指す。

マインドマップの作成時には、頭で考えたことを率直に書き起こし、何をすべきなのか、どう行動すべきなのかを整理しながら、メインブランチ、サブブランチを設定し、色分けして脳内を可視化することが重要となる。

この作業を文書作成ツールやペイント機能で再現しようものなら、非常に時間を要することだろう。ましてや、作業に気を取られ、脳内の整理どころではなくなりそうだ。

直感的に操作できるMindMeisterならこのような手間は一切かからない。メイン画面から「新しいマインドマップ」というボタンをクリックして新規のマインドマップを画面に表示させ、単純な操作だけで作成することが可能だからだ。

メインブランチやサブブランチ、配色も自動的に設定されるため、あっという間にマインドマップの作成が実現する。

このようにビジネスだけではなく、プライベートでもMindMeisterを活用することで目標が達成しやすくなる。

複数人での同時操作が可能

MindMeisterには、オンライン型マインドマップならではの複数人で同時操作できるメリットがある。感覚としてはグーグルドキュメントの共有と類似している。これまでパワーポイントで共有してきたチームも、MindMeisterによる共有にシフトすれば、「パワーポイントのデータの容量が大きすぎてサクサク開けない」といったトラブルやストレスに見舞われることも減るだろう。

また、1枚のマップ上に関連情報が全て詰め込めるため、スライドを戻して再度情報を確認するといった手間も省ける。

さらに、表現がシンプルにまとめられることで、資料作成担当者の作業負担軽減はもちろん、相手が理解しやすくなるといったメリットもある。多忙を極めるチームにこそMindMeisterは適している。

議事録不要!事務処理が簡素化される

ミーティングの際、議事録の作成を必須としているチームもあるだろう。ミーティングに参加できなかった人と情報共有できるだけではなく、情報を再確認したい際にも必要だ。しかし、議事録は何しろ作成する時間や手間がかかる。他の業務に追われていればなおのこと、議事録作成は後回しになりがちだ。

MindMeisterなら、チームのメンバー全員で同時に共同作業ができるので、面倒な議事録を作成する必要はない。その場で話題に出たことを随時、マインドマップ上に入力するだけで、シンプルかつ要点だけが押さえられたマインドマップが完成する。

これならミーティングに参加できなかったメンバーも、議題の把握だけではなく、結論に至るまでのアプローチの把握までスムーズにできる。議事録作成の事務処理が簡素化された分、他の業務に時間を割ける点もMindMeisterの魅力といって過言ではない。

(4)MindMeisterをおすすめしたい人の特徴

MindMeisterは次のような人におすすめしたい。

・論理的に伝えることが苦手な人

・ナレッジワーカーの人

MindMeisterは、決められた手順をもとに働く「マニュアルワーカー」よりも、知識をもとに付加価値を生み出す「ナレッジワーカー」に適している。PC、タブレット、スマートフォンで操作できるため、外出先であっても思いついたアイディアをすぐさまマインドマップに落とし込める。

また、「自分の思考を文章で表現することが苦手」といったように、論理的に伝えることが苦手な人にもシンプルな操作方法でマインドマップを作成できるMindMeisterは適しているだろう。

MindMeisterを活用すれば、要点を押さえた資料を作成でき、社内共有はもちろんのこと取引先との情報共有も簡単だ。

複数のマインドマップを作成したい方は有料プランがおすすめ

無料プランでも第三者とマップが共有できたり、メールサポートが受けられるため、特段に不便さを感じることはない。しかし、無料プランには最大3枚までしかマインドマップを作成できないといったデメリットがある。一度に複数の案件を進める必要がある人には有料プランが適しているだろう。(GEAR)