カメラマン:石阪大輔

2016年、19年と日本中を熱狂の渦に巻き込んだブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が2022年秋、東京・東急シアターオーブ 、大阪・オリックス劇場で上演される。三浦春馬が日本初演から2度にわたって演じたローラ役を、今回は三浦とも親交が深く、オーディションに自ら参加した城田優(36)が演じる。

2月某日、都内で行われたビジュアル撮影の現場を取材した。撮影現場を盛り上げるため、繰り返し流れていたのは、本作の代表曲『Raise You Up』。そこにローラの扮装ーーロングヘアーのウィッグとドラァグクイーンメイクをまとい、赤いスパンコールのドレスと、ハイヒールの赤いロングブーツで現れた城田。個人的な第一印象を言えば「あぁローラがいる」という一言に尽きる。さまざまな期待と思いを背負っている城田ローラだが、その美しさと覚悟に見惚れた。

最初はやや表情が硬かった城田。しかし、「もっと自由奔放に!」「目を見開いて!」「きれいよ!」などと、カメラマンの下村一喜氏の盛り上げもあって、一気に表情豊かなローラに変貌を遂げる。本人もモニターに映し出される写真を見て「一瞬、自分の母ちゃんに見える」などと笑う余裕も。首の角度から足の組み方まで、何通りも試して、その中からベストショットを選んでいく。ビジュアルは想像以上の仕上がりで、スタジオにいたスタッフたちも大絶賛していた。

続いて、初演からチャーリー・プライス役を演じる小池徹平(36)と城田の2ショット撮影。小池は3回目のチャーリー役ということもあり、カメラの前では、とびきりのスマイルで応えた。高校の同級生だった二人の息はぴったり。城田が「当時の自分たちに20年後はこんなことやっているよと見せてやりたいよな」と話す場面や、小池が本作の振付をさり気なくレクチャーする場面も見られた。12cmを超えるヒールを履きこなすのはなかなか難しそうだが、城田は「春馬も家で履いてたもんな」とぽつり。城田と小池をはじめ、カンパニー一同がどんな新生『キンキーブーツ』を私たちに見せてくれるのか。楽しみにしていたい。

取材・文:五月女菜穂
撮影:石阪大輔