2019年の『どれミゼラブル!』、2021年の『コムサdeマンボ!』に続く、シリーズ第3弾『コムサdeMANZAI!』の上演が決定。そこで3作連続の参加で、放送作家のコムサ真二を演じる室龍太と、脚本・演出を手がける品川ヒロシに話を訊いた。

演じるコムサについて、「どんな役も自然体で臨むようにしているので、コムサに関しても、僕の年齢とともに、一緒に成長している感じです」と振り返る室。だがここにきて意外な事実も…。「チラシに“ラストチャンス”って書かれていたんです! 僕、『Endless SHOCK』並みの超大作になっていくと思っていたんですが…」と寂しげに笑うも、「まぁまた帰って来られたらいいなと願いつつ、今回も自然体を目指して頑張ります!」と意気込む。

シリーズ初参加ながら、脚本と演出を担う品川。「演出をするなら、自分で書きたいと思いました。その方が説得力を持たせられる、責任を持って役者さんと対話出来ると思うので」と、自らの創作スタイルに触れ、さらに「これって要は巻き込まれ系なお話なんですよね。コムサがいると周りがなにかを起こし、コムサはそれを解決しようと奮闘する。主役がツッコミという点ですごく書きやすかったですし、室くんにはいい感じで巻き込まれてもらえたらと思います」と続けた。

コムサを巻き込んでいくのは、元AKB48の大島麻衣や芸人のあべこうじなど、室いわく「豪華ってひと言に尽きます!」という強力な顔ぶれ。品川も、「大島麻衣ちゃん演じるのは、ある意味一番ぶっ飛んだ、僕が女装してやるようなキャラクター(笑)。でも彼女、すごく思いっ切りがいいですから。あべちゃんとはつき合いも長いですし、彼への信頼はものすごく厚い。芸人の中でも相当器用な人だと思います」と絶賛。さらにあべが演じる進とコムサは漫才をするかも…とのことで、室は「胸を借りるつもりです!」と姿勢を正し、すると品川は、「室くんとあべちゃんってバランスいいよね」とひと言。それを聞いた室は、「成功決定です!」と喜びを爆発させていた。

ふたりのやり取りのように、爆笑必至の一作。室は「日常の嫌なことや悲しいことも笑って吹き飛ばす。そんな作品を、みんなで力を合わせてお届け出来たらと思います」と抱負を述べ、品川も「コムサって大きく言えば、エンタメを愛する、“グレイテスト・ショーマン”みたいな人(笑)。だからコロナのことはありつつも、思いっ切り笑ってくれたら嬉しいなと思います」と期待を寄せた。

取材・文:野上瑠美子