学ラン姿で、ダンス×生演奏×人形劇×パフォーマンス×映像×コントを展開する、男性のみの熱いダンス集団・コンドルズ。福岡公演21年目(20回目)となる『GIANT STEPS』(9月3日(土))は、これまでのイムズホールから西鉄ホールへ会場を移しての初公演となる。“コンドルズ福岡新始動公演2022”と銘打たれた本公演への抱負と見どころを、プロデューサーでもある勝山康晴、福岡出身の団員ぎたろーに聞いた。

コロナ禍の2020年以外、毎年欠かさず福岡公演を行ってきたコンドルズ。イムズの閉館に伴い、会場が西鉄ホールに変わるにあたり、「ずっとイムズホールで公演してきたので、福岡で他のホールに立つこと自体が新鮮。劇場が変わると、雰囲気もやることも変わるので、今からどんなことができるかとドキドキしています」と勝山。新たな試みとして、地元劇団『万能グローブ ガラパゴスダイナモス』(通称ガラパ)を中心とする福岡演劇人にも出演してもらう予定だと語る。
「2018年・2019年に博多座さんで市民参加型の舞台をプロデュースさせてもらった際、ガラパのメンバーとも知り合いました。今回は、彼らにオープニングアクトとコントにも一部出演をしてもらう予定です。できれば、本編ともつながる構成にして一体感が出せるといいな、と思っています」。

現在、団員16名。平均年齢40代中盤~後半というコンドルズは、名実ともに周囲に一目置かれるベテラン集団。だからこそチャレンジできるテーマもあるという。コンドルズらしい笑いを盛り込みながら、真っ向から反戦というメッセージを打ち出した、6月の埼玉公演『Starting Over』もその一つだ。
「91歳になる義理のおばあちゃんがこの舞台を観て、『すごい熱量を感じた。良かったよ』と言ってくれたんです。それを聞いて、コンドルズのパフォーマンスは、世代を超えて伝わると実感しました」。そう語るのは、6月に福岡市内(筥崎宮)で挙式したばかりのぎたろー。「コンドルズのダンスは、ただの踊りではなく、自分たちの思いを表現するもの。熱くてヘンテコな人ばかりだけど、それぞれの美学があり、そこがコンドルズのかっこいいところだと思います。『GIANT STEPS』は個人的に入団13年目にして、(福岡で在籍していた)ギンギラ太陽's時代のホームである西鉄ホールに再び立てる記念すべき公演。結婚後初の凱旋公演でもあります。ぜひご祝儀代わりに観に来てください(笑)」。
最後に、勝山からもひと言。「見どころは、何といっても“福岡でしかできない地元アーティストたちとのコラボレーション”です。コンドルズが、これから福岡の仲間たちと新しいケミストリーを生み出していく“偉大なる一歩”になると思うので、ぜひ期待してください!」

公演は2022年9月3日(土)14:00/18:00開演 福岡・西鉄ホールにて上演。チケットは発売中