ダジャレ芸でおなじみ
みなさんはご存じだったろうか。
「水ソムリエ」の資格を持つ芸人がいることを。
そう、このほど助っ人として登場してくれたのは、お笑い芸人の末高斗夢(すえたかとむ) さん。
おたまと下駄を持って「おったまげた!」というダジャレ芸でお馴染みだ。
彼は水ソムリエとして、その特技をTVで披露することもしばしば。
今回は、お笑い芸人としてではなく、一専門家としての意見を伺いたいと思う。
さっそく4種類の水をテイスティングしてもらう。
おっかなびっくりの我々素人とは違い、潔く次々と水を飲んでいく末高さん。
お笑い芸人とは思えない真剣な表情で、水を吟味している。
彼は次のようにそれぞれの水を評した。
●大岡川
「中硬水ですね。マグネシウムが多く含まれているので苦みやエグみがあります。
好き嫌いが分かれるんじゃないですか?川の水ならではの味を楽しみたいならこれです。
市販のミネラルウォーターでいうと「エビアン」や「ヴィッテル」に近いかな」
●鶴見川
「大阪の水道水に似てるなあ。個人的にはあまり好きじゃない。クセが強いですね。
pH値が高いので、ダイエットにはいいかもしれません。お腹の中の老廃物を吸収して外に出してくれるんですよ。
ただ、あまり飲まないほうがいいです。pH値の高さだけでいうと「アルカリイオンの水」に近いと思います」
(※pH値…水素イオン指数。pH=7が中性で、数値が大きくなるほどアルカリ性が強く、小さくなるほど酸性が強い)
●帷子川
「個人的には一番好きです。日本の川の特徴である軟水にもっとも近いですね。
米やお茶、みそ汁など、日本食に使うならこれです。「天然水」や横浜市の「はまっ子どうし」などに近いです」
●境川
「ただただマズイ。クセもかなりあります。流れている間に信じられないほど色んな成分を吸収している感じですね。
むくみとか、二日酔いにはいいかもしれない。「コントレックス」とかが苦手な人はダメでしょうね。」
末高さんいわく、一番おいしいのは帷子川、一番まずいのは境川らしい。
論理的な見解を述べる水のスペシャリストと、直感だけが頼りの素人軍団。案の定、意見には相違があった。
しかし、末高さんの講義を聞いていると、いつしか我々も「帷子川が一番おいしいんじゃないか?」という気がしてくるから不思議だ。
川の水御膳を作ろう
せっかくこんなにたくさんの水をゲットしたのだから、何かに使わなきゃもったいない。
というわけで、川の水を使って昼食を作ることにした。
まずは米を炊く。
一応、末高さんに言われた通り、米を炊くのに(どちらかといえば)適している大岡川と帷子川を使用している。
同じ水でみそ汁とお茶も入れた。
川の水御膳のできあがり。
そして、いざ実食!
見よ、この重苦しい雰囲気を。
当然のことながら、この間「おいしい」という言葉は一切聞こえてこなかった。
だが、決してまずくて食べられないというわけでもないらしい。
むしろ隣の芝生が青く見えるようで、相手の米を味見した際には「そっちのほうがうまい」などと言い合っていた。
ただ、しば漬けの減りが異常に早かったのは紛れもない事実だ。
翌日、何かあったという報告は受けていないので、おそらく無事だったのだろう。
水って奥が深い
末高さんの芸人らしからぬ真面目な講義によって、そこらの川の水にも何かしらの効能があるらしいことも分かった。
人間の体の大半を占めるだけあって、水はものすごい力を秘めているのだ。
だが、最後にこれだけは言っておきたい。
このような「川の水を飲む」というバカげた行為は絶対に真似しないでいただきたい。
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