5期候補生のお披露目が終わって暗転すると、サブステージには遠藤舞とピアノの前に座った菊地亜美が登場。このふたりで何を始めるのかと観客が待ち構える中、遠藤が歌い始めたのは現時点での最新シングル「Don't think.Feel!!!」だ。

リーダーであり、アイドリング!!!屈指のボーカリストの遠藤が朗々と歌い上げるスローなサビメロ。菊地も「私だってお笑い担当なだけじゃないぞ!」と言わんばかりの流れるような伴奏で、場内は静まりかえって聴き入るばかり。

そんなイントロを受けて、大音量でバンドの演奏が始まると、残りのメンバーも全員登場してパワフルに歌い継ぐ。Cメロはいつのライブからか(夏のお台場合衆国ライブからだと思う)自然発生していたメンバーと客席の大合唱!
“苦しくても夢を諦めなければ大丈夫”というメッセージがこめられた、このパートの歌詞。男女の声が入り交じって歌われると、マイナーキーのメロディーも相まって、盛り上がりながらも何だか妙に切なさを醸し出す。

そんな大合唱に続くラストの大サビでは遠藤舞と大川藍がワイヤーで吊られて、宙高くフライング! そのまんまの状態で、振りも付けて笑顔で歌うふたりの物怖じのなさが凄すぎる。

と、ふたりが高く舞ったままで「Don't think.Feel!!!」のエンディングをカットしてのメドレー形式で「S.O.W. センスオブワンダー」へ。客席が盛り上がりまくったところに、これでもかとたたみかけてくる定番のアップテンポナンバー。他の会場では観たことのないメインステージからサブステージに掛けての縦列フォーメーションが新鮮だ。

続いて、エフェクターを駆使して歪みを効かせたギターのイントロが響き渡る! デビューシングルのカップリング曲でもある、アイドリング!!!のテーマ曲「百花繚乱アイドリング!!!」だ。
 

生バンドの入ったナンバリングライブならではのギターの遊びっぷりが毎回楽しみな楽曲だけれど、この日もそれは絶好調。そんな厚い演奏にも煽られ、サビや間奏では一段と激しく拳が突き上げられる。

そして、1月にリリースされるニューシングル「MAMORE!!!」(ポニーキャニオン)をいよいよ初披露。
 

ライブの人気ナンバー「Don't be afraid」を彷彿とさせる、クールなエールソング。昼公演に参加したファンもまだ聴くのは2回目という新曲でありながら、要所要所に的確な掛け声も入れられ、早くも一体感があふれる。