歌い終わったメンバーや、ステージ前のスタッフが何やら慌ただしいなと思って
いると、フジテレビONEでの生中継はここまでで終了。
だが、ライブはまだまだこれからだ。
中継も終わり、会場に足を運んだ3000人だけに向けての一発目は「SISTER」。アイドリング!!!に生まれ、アイドリング!!!で死にたい──と熱い決意を歌った、彼女たちの新たなテーマ曲で始めるあたり、ライブはここから再スタートだ!というアピールでもあるよう。
続くデビューシングルの「ガンバレ乙女(笑)」では、先ほどの5期候補生たちがバックダンサーとして登場する。メンバー選びに投票するファンたちにとっては、これもオーディションの一環か。いずれにしろ、いつもの「ガンバレ乙女(笑)」とは違った光景のステージングが圧巻だ。ここで、再び金のテープが放たれたのも、まだ来るか! という惜しみなさ。
そんな新旧メンバー一体の本編の後、アンコールは「eve」から始まり「恋の20連鎖!!」「機種変エクスタシィ」と、客席が掛け声と振り真似でいっぱいになるナンバーの連打。ラストに向けて、メンバーもファンも最後の力をふりしぼる。
「機種変エクスタシィ」のサビでは、またサブステージのセリが上がり、その上にメンバーが乗ってのダンス。お立ち台といった趣のパフォーマンスに、ファンたちは同じ振り真似で応える。
と、ひとしきり盛り上がった後、大川藍が次のナンバーに向けて、神妙に語り始めた。
「私たち3期生が初めていただいた曲で…」と言うと、一部客席からざわめきが…。'09年春、3期生参加後初のシングルとなる「baby blue」。ナンバリングライブで披露するのは、6thライブ以来2回目かというレアなナンバーだ。
シングル曲としては珍しいスローなナンバーで、この曲がラストというのもありだなと、しみじみ聴き入る客席。歌い終わったメンバーは横1列に並び、深々と頭を下げて去っていく。
だが、このライブ。まだここでは終わらなかった──。