男性は、悩みごとがあったり、大事な決断をしたりする場合は、誰にも相談せずに自分1人で考えて答えを出す傾向があります。
一方女性は、悩みごとがあったり、困ったことがあったりすると、答えが見つかるか否かはさておき、とりあえず誰かに話を聞いてもらうことで不安が和らぐのです。
今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』の著者で、夫婦問題カウンセラーの高草木陽光が、“浮気していることを人に言いたくなる女性の心理”をお伝えします。
浮気していることを他人に告白してしまう心理
1: 共感してほしい
結婚している身でありながら“浮気をしている”ということは、世間一般から見ると「倫理や道徳に反している」という見方をされます。
当然、浮気をしている本人は、そのことをわかっています。
だからこそ“反していること”に対して「共感してほしい」という気持ちが高まるのです。
「受け止めてくれる人がいる」という安堵感を得ることで、自分なりの正当性を見つけ、“自己承認”したいのです。
2: 秘密を共有して仲間意識を高めたい
人は、秘密を共有することで信頼関係を深めたり、仲間意識を高めたりしています。
一般的には受け入れてもらえないであろうと思われる“自分の秘密”を人に告白することで、告白された相手は「秘密を自分にだけ打ち明けてくれた」=「信頼されている」という意識になりやすいという効果があります。
3: ただ話を聞いてほしい
自分が浮気をしていることを人に話してしまう女性の心理として一番しっくりくるのは、「ただ話を聞いてほしかっただけ」という、いたってシンプルな感情からくるものです。
しかし、「ただ話を聞いてほしかった」という気持ちの中にも、さまざまな感情が入り混じっています。
たとえば、「相談したい」「素敵な彼を自慢したい」「一人で抱えきれないほど苦しい」など......。
ご存知のとおり、女性は“おしゃべりをすること”で、日常のストレスや不満を発散し、解消できる生き物です。
ですから、「起こったことは、誰かに話したい」と思うのが通常の女性の心理なのです。