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クックパッドには、掲載されたレシピを手本に作った料理を投稿する「つくれぽ」というシステムがある。
「つくれぽ」が1000以上の人気レシピは“殿堂入り”と認定されるが、この殿堂入りレシピ「簡単チキンナゲット♪~鶏胸肉で~」を手掛けたsantababyさんは、「手間と調味料を絞って簡単にした」ところがポイントだと話す。
確かに鶏胸肉という安い食材で、成形の手間もいらないところは魅力的だ。彼女がこの日持参したのも、絹ごし豆腐と白だしを使った「フルフルさん」で「白和えを手軽にできないか」と考えたシリーズとのこと。食感のわかるネーミングと、失敗しない簡単さもイチ押しだとか。
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「うちのさつまいもサラダ」を持参したえみまふぃんさんは、主婦歴10年、クックパッド歴は3年になる。
「仕事をしていると時間がないので、いかに短時間に美味しいレシピを探すかってことで、プレミアム会員になりました。雑誌を買うより安いし、人気ランキングを見られるのが一番大きいです」。
2歳4ヵ月の子供を持つ母親ということで、クックパッドの使い方がライフスタイルと共に変化していった点も興味深い。「子供を身ごもる前から始め、妊娠してからは妊婦食、産まれたら離乳食、今は子供の好きそうなメニューを選んでいます」。だんだん料理が楽しくなり、気づけば、企業とクックパッドがコラボレートした料理コンテストで入賞する腕前になっていた。
えみまふぃんさんは「今は専業主婦なので、企業さんに評価していただいたことで、社会とのつながりを感じられたことが嬉しかったです」と、意外な副産物の評価にモチベーションが上がったと話してくれた。
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参加者の中には、料理教室を展開する上級者もいた。
moritoarucさんもそのひとりで、クックパッドの料理教室検索・予約サービス「クックステップ」にも参加している。彼女が持参した「父の日におすすめ!!イタリアン太巻き寿司」は、料理教室で紹介したメニューだった。
彼女は「クックパッドは、レシピを公開すると反響が多いのでやりがいがあります。また、料理教室は、対面して反応がうかがえるところがいいです」と、両方のメリットを感じていた。
料理の先生でもあるmoritoarucさんがクックパッドで検索するのは、「自分の苦手な素材を家庭用に作る時」だそうだ。
人気レシピについては「牛よりは豚とか、安くて使いやすい素材の方が検索に引っ掛かりやすい。ありきたりの料理ではなく、ひと癖あるものを載せるようにしています」とのこと。
おすすめメニューは、こちらも料理コンテストで優秀賞を受賞した「キャベツ1個の和風ロールキャベツ」だ。「ロールキャベツは巻く作業が面倒なので、ただくり抜いてお肉を入れるだけで簡単です」。
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クックパッドで人気を誇るレシピは、安い食材、手軽に作れる時短メニュー、そしてもうひとつ、苦手な食材を使ったものというのが3大要素が大切だとわかった。これは、一番人気のカテゴリーが、鶏肉や豚肉ではなく、レパートリーが狭くなりがちな魚介だという点にも納得が行く。
いずれにしても、忙しい中で、少しでもおいしい料理を作りたいという料理好きのツボをついたサービスが、人気レシピサイトとして君臨し続けるクックパッドの人気の秘訣だと実感した。