左から、桂米團治、月亭遊方、笑福亭仁智、大阪天満宮・寺井種治 宮司、NPO上方落語支援の会・盛岡淑郎 理事長 左から、桂米團治、月亭遊方、笑福亭仁智、大阪天満宮・寺井種治 宮司、NPO上方落語支援の会・盛岡淑郎 理事長

上方落語の定席・天満天神繁昌亭が9月15日(木)、開場16周年を迎え、記念式典を開催した。式典には、上方落語協会会長の笑福亭仁智、副会長の桂米團治、月亭遊方らが出席。繁昌亭前で挨拶を述べた後、鏡開きを行い、16周年を寿いだ。

天満天神繁昌亭 チケット情報

天満天神繁昌亭は開場以来、総入場者数197万5855人(9月14日現在)を数える。早ければ年内にも200万人を突破する見込みだ。16周年を迎えて仁智は「以前にも申し上げておりますが、この繁昌亭周辺が、大阪の憩いの場として、文化の発祥地として、皆さま方に親しんでいただけるような、例えば、“天神裏”とか、“裏天神”とか、“繁昌亭横丁”などといった、親しみのある愛称で呼んでいただけるようになればと思っています。3年前にもここでご挨拶させていただいたとき、天満天神繁昌亭を“USJ”、“NGK”に匹敵する愛称で呼んでいただこうと思い、“TTH”と呼んでほしいとお願いしましたが、全然広まっておりません(笑)。皆さまに愛される場所になりますよう、噺家一同努力しますので、ここでまた改めてお願いできればと思います」と挨拶した。

現在、繁昌亭では16周年をお祝いする「大誕生祭」を開催中で、昼席は毎日日替わり公演が行われている。さらに15日(木)から18日(日)の夜席は『東西会長落語の未来を語る』、『師弟愛グランプリ』など、趣向を凝らしたさまざまな企画を実施。特別公演実行委員長の遊方が「当日券で来てくださる方がすごく多くなっている。本来の寄席のように、ふらっと“今日いこか”と思ってくださる方が増えてきているんじゃないかなと感じております」と語るように、気軽に立ち寄ってみてほしい。

なお、9月1日より、天満天神繁昌亭の昼席の番組本数・開演時間が変更に。番組は当初の8本から10本(うち2本は色物)に増え、上演時間は2時間40分。開演時間も14時から13時30分(開場は13時)に繰り上げされている。

昼席「天満天神繁昌亭 大誕生祭」は9月28日(水)まで、夜席特別公演は9月15日(木)から18日(日)まで。チケット発売中。