東慶悟(FC東京) (C)J.LEAGUE

求められるのは勝利だ。11勝7分10敗・勝点40の8位FC東京は9月未勝利である。『明治安田生命J1リーグ』が再開した8月27日・第27節では柏レイソルに6-3の大勝を飾った。前半はアンカーの東慶悟から右は紺野和也、 塚川孝輝、長友佑都、左は渡邊凌磨、松木玖生、バングーナガンデ佳史扶と両トライアングルへボールを動かし、チャンスメイクを連発。後半は途中出場のアダイウトンが前への推進力と決定力を発揮した。

9月3日の第28節も横浜F・マリノスと好試合を繰り広げた。序盤からFC東京がポゼッションでペースを掴みながら、前半に2点のビハインド。嫌な流れも後半早いタイミングで塚川がセットプレーの流れから立て続けにゴールを奪うと、終盤は横浜FMの猛攻を耐えつつカウンターから勝機を伺った。勝点1を分け合う結果に終わったが、内容は手応えを感じるものだった。

だが、その後、低調なパフォーマンスが続く。残留争いを戦うガンバ大阪、ヴィッセル神戸を相手に勝点1しか獲得できなかった。9月10日の第29節はG大阪のプレスにビルドアップもままならず、GKヤクブ・スウォビィクのビッグセーブでスコアレスドローに持ち込むのがやっと。14日の第26節・神戸戦では立ち上がりから相手のハイプレスと運動量に後手に回り、25分までに2失点。終了間際は1点返したが、序盤の失点が重くのしかかった。FC東京としては次の国立決戦で悪い流れを断ち切りたいところ。

次の相手も残留争いから抜け出していない、関西勢。積極的なプレスを身上とする京都サンガF.C.である。京都は7勝9分12敗・勝点30の13位ながら、16位・神戸とは勝点2のアドバンテージしかない。京都としてはいち早くJ1残留争いから抜け出したいはず。9月14日の第26節は1-2で敗れたとはいえ、首位の横浜FMを苦しめた。アグレッシブなプレスで主導権を握り、相手の8本を上回る13本のシュートを放ちながら、横浜FMの勝負強さの前に屈した。試合後、曺貴裁監督は「相手を倒してやろうという気持ちと、自分たちのサッカーに誇りを持ってJ1のピッチに立つという意気込み。それが今日の試合に出た。勝たせられなかった自分自身に腹が立つ」と選手たちを称えた。

果たして、FC東京が浮上のキッカケを掴むのか、このままずるずる中位に飲み込まれてしまうのか。『明治安田J1』第30節・FC東京×京都は9月18日(日)・国立競技場にてキックオフ。当試合は『きらぼし銀行 Day』として開催、来場者先着2万名にオリジナルコラボ手ぬぐいをプレゼント。スタジアム屋根上から約1100発の特殊効果花火の打ち上げを行うと同時に、計28台のムービングライトやレーザーによる演出の『FIREWORKS NIGHT』も行われる。特別ゲストとしてLittle Glee Monsterも登場し、ミニライブを披露。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。