変わりものベル
オープニングを飾るナンバーで、アニメーションでは「朝の風景」というタイトルで知られる楽曲です。
本に夢中なベルに対し、街の人々が変わりものだと噂をし、ガストンとルフウも顔見せをします。
多くのアンサンブルキャストも混ざり、5分にわたるシーンを展開。
舞浜アンフィシアターの半円形ステージに合わせたキャストの動きもありました。
「変わりものベル」は、個々のキャラクターの動きが徐々に大きなまとまりとなり曲のフィナーレへと盛り上がっていく曲。
マットさんをはじめとする演出チームは、それぞれのキャストの動きを細かく指導しました。
映画では画角の外にいて見えないようなキャラクターも見られるのが舞台の魅力です。
メガネをかけたベル
さらに、今回の新演出版で、ベルはメガネをかけています。
「『美女と野獣』はアップデートされるべき作品だと思っています。それは核心にあるものが普遍的だからです。私にとってとても大切な作品。だからこそチャンスがあれば何度でも演出させていただいています」と語るマットさん。
メガネをかけるようになったことについても「客席にはメガネをかけている子供もたくさん来ます。その子たちが『ベルは自分と同じようにメガネをかけている! 』と思えます」と説明。
ベルは本が好きですが、よく「本を表紙で判断してはいけない」と言う通り「もっと中を見よう、その中に何があるか」を見るのが『美女と野獣』が持つテーマで、アップデートされても変わらない核心だと語ります。
「自分の本当のところを見てもらえない、自分が違う者のふりをして生きていかなければいけないということは、誰もが経験したことではないでしょうか。『美女と野獣』のテーマは皆さんの人生の中で体験されているから、お客様も共感される作品なのではないでしょうか。それが、なぜこの物語が親しまれているかの理由です」と、作品の本質を説明しました。