ビジネス書ウォッチャー・漆原氏が選ぶ、読むべきビジネス書11選
そんな漆原氏に、社会人であれば読んでおきたい、定番ビジネス書を11冊選定していただきました。
「定番化しすぎている、必読の書を厳選しました。しかし、入門書というような体で紹介されることも多いわりに、どれもそれなりに難しい本たちです。とりあえず入手して、じっくり時間をかけて読み下していくのがいいかも知れません。トイレやベッドサイドに積んでおき、思い付いたときにパラパラと目を通してみるのもオススメです」。
1、『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)
500人もの成功者にインタビューし、彼らに共通する考え方ややり方、いわゆる成功哲学を、体系的にまとめた自己啓発本の大定番です。
「目標を明確にしなさい。それを紙に書き出しなさい」「具体的にビジョンを掲げて計画をし……」というように、自己啓発本でおなじみの事柄が綴られています。
2、『人を動かす』(デール・カーネギー)
後の自己啓発本や成功本に多大な影響を与えた1冊です。人と接する際の基本原則をベースに、自分が重要視され、評価されていることを、相手に感じさせるようなスキルを説いています。
忠実に実践できれば人間関係で苦労することはなくなるような、ポジティブシンキングな本です。
3、『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)
現代自己啓発書界における「教典」のような存在。アメリカ建国から約200年の間に刊行された、成功に関する文献をすべて調査し、成果をもとに執筆された本です。
成功の条件として「誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐:などが挙げられ、本当の意味での成功とは人格主義だとまとめています。
4、『道をひらく』(松下幸之助)
1代で旧松下グループ(現在はパナソニック)を築き上げた経営者・松下幸之助氏の代表作。
日本人として生きて、働くということに関して、普遍的な内容が綴られており、時折読み返したくなる良書です。
5、『経営学』(小倉昌男)
著者は元ヤマト運輸社長。クロネコヤマトの宅急便を始めるにあたり、いかに闘ったかといったことが綴られています。
とにかく謙虚で、勉強家。でも、闘うときは徹底して闘う。素晴らしい経営者像が描かれています。