「薔薇の末裔」をコンセプトとし、その美麗な世界観で海外でも人気の高いヴィジュアル系バンド、Versailles。そのリーダーであるKAMIJOさんが8月28日(水)に発売されるシングル『Louis ~艶血のラヴィアンローズ~』で待望のソロデビュー。そんな彼がウレぴあ総研に華麗に降臨してくださいました! 「耽美派」を掲げる彼のポリシーに迫るインタビューです。

 
――これまでバンドで活動していたKAMIJOさんがソロをやろうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

KAMIJO:Versaillesが昨年活動休止になりまして。自分の次の表現方法はソロ以外は考えられなかったので、最初からソロで行こうと思っていました。

――例えば、新しくバンドを組もうとは思わなかったんでしょうか。

KAMIJO:バンドは、もうVersaillesがあるので。僕はいいかなあと。Versailles以外にも僕にはLAREINE('99年にメジャーデビュー、'07年に活動休止)というバンドもあるので、現状これ以上の肩書きはいらないかな、と思いまして。それで「KAMIJO」名義でのソロ活動にしました。

――そのソロデビューシングルとなるのが8月28日(水)にリリースされる『Louis ~艶血のラヴィアンローズ~』ですね。

KAMIJO:「艶血(えんけつ)」というのは造語になるんです。意味は見た通りの「艶やかな血の色」ということなんですけど。僕はフランスの歴史がとても大好きで、もともとLAREINEというバンド名もフランス語で女王、つまりマリー・アントワネットが由来になっています。Versaillesというバンド名もそうなんですけど、ずっとフランスの歴史にまつわる名前を冠して活動をしてきたんですね。
ただ、当然ですが「KAMIJO」という名前は全然フランス語じゃないんですよ。おもいっきり日本語なので(笑)。それで、ソロ・デビューシングルのタイトルは絶対に「Louis」にしようと思っていたんです。

――「Louis」というタイトルはフランス革命で処刑されたルイ16世を筆頭に、フランスの国王を彷彿とさせる名前ですね。

KAMIJO:そうですね、代々の「Louis」という王に宛てて、この言葉を、名前をつけさせてもらいました。「ヴィジュアル系」というシーンそのものへ色々な願いを込めて作った曲です。

――そしてリードトラックに加えて『Grazioso』、そして通常盤には『幻想トリアノン』がカップリングとして収録されています。

『Grazioso』は、イタリア語で「優雅に」いう意味を持っています。この楽曲は、『Louis〜』とは別の角度から同じことを描いた楽曲なんですけど、皆それぞれ生きていく中でいろんな人生があると思うんです。僕は自分らしく優雅に歩いて行こうかなと。そんな、我が道を行くという気持ちをストレートに曲にした感じですね。

『幻想トリアノン』もフランス革命を題材にしてるんですけれども、主人公はどんな人物なのかというのは聞き手に委ねたいですね。この楽曲は一年前からあった曲で、ずっと仮タイトルで「幻」っていう名前がついていたので、まさに幻が現実になったかのように、やっと今回世に出すことができて良かったなあと思っています。

――シングルにつづいて、フルアルバムやライブのご予定はあるのでしょうか。

KAMIJO:アルバムはまだ先になると思います。シングル一枚ずつくらいのペースで仕上げていくのが1番曲に対して愛情を注げるので、ひとつひとつ楽曲を仕上げていって、そのやり方で出来る限り早く出したいと思っています。ライブについては、Versaillesのライブが速弾きもツーバスもあって見ていても魅力的だったと思うんですね。だからソロとはいえライブはより面白いものにしたいので、Versaillesとは違った見せ方が構築できるまではライブはおあずけかな。