PARCO劇場が、珠玉の名曲を楽しむパーティー会場になる。第1幕はコメディ仕立てのお芝居と大人気のミュージカルナンバー、第2幕は様々なジャンルから選んだキャストお気に入りの名曲パフォーマンス&トーク、というバラエティショー。日替わりのゲストが出演するなか、全公演をリードする“ホスト”を務めるのは、小林遼介、そして咲妃みゆ。
「こういうバラエティショーも初めてです。毎公演を初日のような気持ちで、ゲスト出演の方々も含め、皆さまに楽しんでいただけるショーをお届けできたら」と意欲を語った。
ホスト自身も、芝居に歌にと多くの場面で活躍する。毎回顔ぶれの変わるゲストとの共演は「新鮮な風を吹き込んでくださることに頼り切ってはいけない。自分自身で型を決め過ぎず、ゲストの方々との化学反応を楽しみ、順応したい」。目指すは“柔らかいホスト”なのだとか。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をモチーフにしたコメディ仕立ての第1幕は、限られた稽古日数のなかで、相棒となる小林遼介との軽妙なやりとりをつくり上げていかなくてはならない。「しっかりとコミュニケーションをとっていこう」と話し合ったというふたり。「とても優しくて気さくで、場を和ませてくださる」小林と咲妃が、どのようなかけ合いを見せてくれるのか楽しみだ。
しかし真知子という役を演じつつ有名なミュージカルナンバーを歌い上げることには、意外に苦労しているとも言う。「お芝居の着地点を意識しながら、ミュージカルナンバーを歌う時はそれに合わせたカラーで楽曲をしっかりお届けしなくてはいけない。歌い上げつつお芝居との切り替えも意識して……難しいです!」と苦笑する咲妃だった。
第2幕は、まだ楽曲リストを確認した段階だとか。しかし「早く聴いてみたい」ラインナップで、「私自身、第2幕は舞台袖でお客様と一緒に皆さんの歌声を楽しみたい」そう。トークでは、芝居とはまた違うゲストの一面も感じられる。歌に芝居にトークと極上のパーティーで、「プレゼントを開ける時のワクワクするような気持ち」と咲妃も語るドキドキワクワクが楽しめそうだ。
取材・文:金井まゆみ