数あるSNSの中でも、世界中でたくさんの人が利用しているFacebook。友達と撮った写真をアップしたり、友達の投稿に「いいね!」をしたりして楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
しかし最近、「友達になりすました」「不審なリクエストが届いた」などといった声が筆者の周りでも聞かれます。また、感動した話に「いいね!」したと思ったのに、後になっていかがわしい業者の宣伝に差し替えられていたというケースもあります。
そのほかにも、押した覚えのないサイトや動画が、勝手に「いいね!」やシェアされ、さも自分が投稿したかのように、Facebook上の友達に広まってしまうというトラップの例も報告されています。
こうしたトラブルはFacebookを使っている人ならだれにでも起こり得ることです。安全にFacebookを利用するために、気を付けるべきことや対処法を事例ごとに紹介します。
友達だと思っていたアカウントが実は……!?
アカウント乗っ取り「なりすまし」って?
知り合いから友達リクエストが送信されてきて、何の疑問も持たずに承認。しかし、このリクエストが実は友達本人ではなく「なりすまし」だった! こうしたトラブルが今年5月頃から急増していると言われています。筆者の場合には、すでに友達になっている人から旧姓で友達リクエストが送られてきました。
こうした「なりすまし」のリクエストを3人以上承認してしまうと、アカウントが乗っ取られてしまう危険性があると、Facebook公認のナビゲーションサイト「Facebook navi」でも注意を呼び掛けています。
Facebookには、万が一ログインできなくなった時、「信頼できる連絡先」として友達3人を設定しておけば、その3人が取得したセキュリティーコードを入力することで、再びFacebookが使えるようになる機能があります。
「なりすまし」の犯人はこの機能を使って、被害者がうっかり承認してしまった「なりすまし」の3人の友達を指定。こうして犯人のもとにパスワードを再設定するためのセキュリティーコードが送られ、犯人はそのコードを使ってまんまとアカウントを乗っ取る、というわけです。
乗っ取り被害に遭わないためには、いくつか自衛策をとる必要があります。
1.友達リクエストの承認を慎重に!
「なりすまし」のアカウントは、名前が一字違いである、性別が違っている、女性なのにアイコンが男性になっている、プロフィール写真がキャラクター、など注意してみれば不審な点がいくつかあるようです。
友達リクエストが来たからと言ってすぐ承認するのではなく、慎重になり本当に友達なのかどうか見極めることが大事です。
また、自分の友達を見返して、上記にあてはまる怪しい友達がいたら削除しましょう。
2.「信頼できる連絡先」をあらかじめ設定しておく
「なりすまし」のアカウントより先に「信頼できる連絡先」を設定しておくのも予防策になります。
このとき、登録する連絡先も吟味し、この人なら絶対に大丈夫!という友達を「信頼できる連絡先」に設定しましょう。