「付き合って2年になる彼氏とは同棲こそしていないものの、毎週末はどちらかの家で一緒に過ごすようになっていました。

週末に一緒に過ごすからと、平日はLINEでの連絡しかしないことがほとんどだったんです。だから、浮気にも気づかなくて……。

どちらかの家で過ごすときは一緒にご飯を作ったり、どこかに食べに行ったりしていたのですが、その日は家に材料もなく天候も悪かったからデリバリーアプリで頼もうとなったんです。

平日に彼氏がよく利用しているようで、私たちは一緒に彼のスマホを使ってお店を選んでいると、なんか住所が全然違う店舗が一覧で並んでいるんですよ。

おかしいなって思いつつ、スマホの上部に目をやると、全然知らない住所がお届け先で登録されていました。

彼氏はゆっくりと私からスマホを奪い、『友人の家のままだったわ~』と。

焦っているのを無理やりに隠している感じがしました。なんというか、ゆっくり話すけど目が合わない、みたいな。

私が『じゃあ一緒にその友達の家に行って確認する』と言うと天候や相手への迷惑を理由に断ろうとしてきたんですが、最後には手のひらを返したように謝られました。

その日は私の家だったので、悪天候の中、傘も渡さずに追い出してしまいました」(30歳/テレアポ)

デリバリーアプリは様々な場所で受け取ることができるよう、複数の住所を登録できるようになっています。

彼氏が使用していたアプリは、直近で使った住所が次にも反映されるようになっており、彼女はたまたまその住所を見てしまったのです。

人は嘘をつくときに相手から目線を逸らす人が多いといいます。

デリバリーアプリであれば、家に行くような関係であること、そして履歴から何人分頼んだなどの情報もバレてしまうので、よっぽど肝が据わっていない限り逃げ切れないでしょう。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。