撮影:五月女菜穂

最高のクリスマス気分を味わえるショー『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2022』が2022年12月17日(土)に開幕し、25日(日)まで東京・渋谷の東急シアターオーブで上演されている。

2016年に日本初演された本作は、“劇場で楽しむクリスマス”として毎年上演を重ねてきたが、コロナ禍で中断を余儀なくされ、今回は3年ぶりの来日公演となる。これまでの『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』日本公演にすべて出演してきたシンガーのサム・ハーヴィーは「3年ぶりに日本に戻ってこられてとても嬉しいです。劇場の方、クルーの皆さん、そして何よりお客様。お会いできるのを楽しみにしています」と話す。

開幕を前に行われたゲネプロ(総通し舞台稽古)を見た。

幕が開くと、そこはまるで銀世界。舞台上は白を基調とした衣装を身に纏ったキャストがそろい、銀色のテープカーテンや雪の結晶を模したパネルで彩られていて、一気にクリスマスの気分に引き込まれる。

「Jingle Bells(ジングル・ベル)」や「All I Want for Christmas Is You(恋人たちのクリスマス)」など、1幕・2幕あわせて40曲以上のクリスマスソングが息つく間もなく披露されるのだが、ゴスペルからポップスまで実にバラエティ豊かなラインナップとなっている。6人のシンガーたちが歌を聴かせる場面もあれば、ジャズダンスやタップダンス、ペアダンスとさまざまなダンスで魅せる場面、そして舞台上に現れたスケートリンクでのスケートショーのシーンもあって、「次は何が起こるのだろう」とプレゼントを待つ子どものようにワクワクした。赤い服に白い髭のサンタクロース、巨大なクリスマスツリーやステンドグラスが輝く街並み、クリスマスカラーのキラキラとした衣装など、見た目の華やかさもあいまって、最高のクリスマス気分を味わえると思う。

今回が初来日となるシンガーのサラ・バマーは「この美しい東京、そしてシアターオーブという劇場で歌えることにとってもワクワクしています。ショーを見て笑顔になって帰っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。公演は25日(日)まで。

取材・文:五月女菜穂