何かに挑戦してもすぐにあきらめてしまう……そんな子どもにどうしたら良いか悩むママは少なくありません。
何事も前向きにやる気を持って挑戦し、最後まであきらめずに頑張って欲しいと思うのが親の本心ですが、なかなか思い通りにはいかないものです。
何がいけないのでしょうか。
すぐにあきらめてしまう子どもを育ててしまう原因の1つに、普段の親の無意識な行動が関係しているようです。その無意識な行動とはいったいどんな行動なのか。
星一郎氏の著書「アドラー博士が教える 子どもの「あきらめない心」を育てる本」を参考に、すぐにあきらめる子を育ててしまう親の無意識な行動についてお伝えします。
あきらめる子を作り出す親の無意識な行動
何かに挑戦してもすぐにあきらめてしまう我が子に、何とか最後まであきらめずにやり続けてくれるよう、あの手この手を使い悪戦苦闘しているママは少なくありません。
親がどれだけ子どものために力を尽くしても、肝心の本人が目標を持ち、やる気を出して取り組まない限り、何事も続かず成功は導き出せないのです。
ではどうしたら最後まであきらめずに頑張ってくれるようになるのか。
その鍵を握るのが親の「子どもへの接し方」です。
我が子だからこそ、つい無意識のうちにとってしまいがちな行動をご紹介します。
子どもを抑えつけ、子どもと「対立」してしまう
自分の基準で子どもを押さえつけてしまっている親はいけません。自分の考えが絶対に正しいから子どもはそれに従うべきだという考えでいては、子どもと「対立」が起きてしまいます。
親は子どもより長く生きており、失敗を多く経験しているため、可愛い我が子には同じような失敗をさせないよう、自分の考えを押し付けてしまいがちですが、子どもは子どもなりの考えがあり、1人の人間として尊重してあげるべきです。
子どもを頭ごなしに抑えつけて「対立」するのではなく、これまでの経験を活かし上手に「伴走」してあげる気持ちで子どもと接すると、頑張ろうとする力に変えやすいといいます。
子どもへの問いかけを叱りとセットにしている
「なぜ〇〇したの?」と子どもに問いかけることはよくあります。子どもが「△△だから~~」と答えると「だから〇〇はダメって言ったじゃない」という言葉が続くような会話を日常的にしているママは少なくありません。
このような問いかけは叱りとセットにしていると言えますが、問いかけはあくまでも子どもの気持ちを知るためにするものでなければなりません。
日頃から叱るために問いかけているようでは、「どうせ何を言っても叱られるのだから…」とあきらめの気持ちが芽生えてしまいます。
そうならないためには、先ほどの子どもの答えに「じゃあ〇〇しないで、××するにはどうしたら良いかな」と再び問いかけるようにすれば子どもは自分で考え、自分の力で頑張ろうという気持ちになりやすいようです。