カウンセリングを受けるメリットとは

子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!

初回カウンセリングのあと、ノダDさんはどっと疲れた表情で「キツかった…」ともらします。

客観的に自分のダメな行動を事細かに説明され、「人前でも衝動的に子どもを叩いてしまうのは、児童相談所に通報されてもおかしくないこと」と山脇さんに指摘されたことで、「オレってヤバいんだなって思った」と話します。

初回は問題点を話すだけなので、カウンセリングの本番はまだこれからですが、問題点を第三者に聞いてもらっただけでもすでに気づきがあったノダDさん。

問題が起きると対立構造になりそれぞれが「自分が正しい」と主張してしまいがちな夫婦関係において、夫婦でカウンセリングを受ける意味は、第三者の目線が入ることがまず大きいかもしれません。

子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!

また、「相手の本音を知り、その原因を理解して、相手の気持ちを受け入れ、自分にも非があったときにはそれを認める」ことが夫婦カウンセリングのベースだと山脇さんは話します。

さらに生い立ちを話し、心理テストを受けることで、自分では気づいていなかった自分を知り、それをパートナーにも知ってもらうことで相互理解が深まり、改善方法も見出せるというのです。

ノダDさんと水谷さんは、2回目のカウンセリングでそれぞれ生い立ちを話し、心理テストを受けます。心理テストは、「はい」「いいえ」で答える質問形式のテストと、絵を描くテスト、そしてロールシャッハ・テストという3種類。

「生い立ちも普通だし、カウンセリングを受けても特に新たな発見はなかった」というノダDさんに対し、水谷さんは自分をわかっていると思っていたはずが驚きのある結果に。

生い立ちと心理テストによってそれぞれの言動のベースにあるものが見えてくる夫婦カウンセリング。水谷さんとノダDさんは、改めて夫婦で結果を聞きに行き、その結果を受けての問題改善方法を教えてもらうことになります。