夫婦カウンセリングの結果は? 問題改善の方法

子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!

カウンセリングの結果、「感情の抑圧が強すぎる」「自分に自信がない」などの特性を指摘されたノダDさん。

個人カウンセリングのあと「新たな発見はなかった」と話していたノダDさんですが、男性の多くは小さい頃のことを事細かには覚えておらず、カウンセリングでも「普通の家庭で普通に育ったと思う」というようなことを話しがちだそう。

そのため、カウンセリングが終わったあとにも「いや、別に…」という反応になってしまうのだとか。そして、心理テストの結果として出ているさまざまな特性にもあまり「自覚はない」ということに。

結果を一通り聞いたあと、子どもにキレたり手をあげないための方法をいくつか山脇さんから教えてもらったノダDさん。対策は、「自分が否定されたわけではないと感じるように練習する」「失敗しても大丈夫と自分で自分を認める」というもの。

自分がやったことで子どもが否定的な態度をとっても、「自分自身の存在が否定されたわけではない」と意識して思うようにする。また、「失敗したくない」という気持ちが強いことから、失敗しても大丈夫と「自分で自分にOKを出せるようになる」ことも必要だと指摘されます。

どちらも自分自身の意識を改革することですよね。今まで染みついた思考習慣を変えるのはとても難しそうですが、カウンセリングを受けてノダDさんにはどんな変化があったのでしょうか。

子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!

その後半年ほど経ち、気が付けばノダDさんは子どもに手をあげたりキレたりせず、穏やかな毎日が訪れます。

カウンセリングによってノダDさんは変われたのかというと、本人いわく「人間そんな簡単に変われるわけがない」。けれど、イラッとしてもその瞬間に自分がイラッとしていることに気づき、何がイヤだったのか考えるようになったと言います。

子どもが思った通りの行動をしないと傷つくという本質は変わらないけれど、その感情をアウトプットする方法が変わったのだとか。

カウンセリングに行って自分自身がどういう人間なのかを知り、自分の仕様書をもらったような気持ちになって、自分というロボットをうまく乗りこなせるようになってきたというノダDさん。「これが感情をコントロールするってことか」と、自分自身を俯瞰して見ることができるようになってきたことを明かします。

「感情は目に見えないからこそ、意識してつかまえておかないとわかんなくなっちゃう」と水谷さん。

カウンセリングで第三者の目線が入ることで自分自身を客観的に知ることができ、そこで得られた自分の仕様書をもとに、そのときどきに沸き起こる感情を俯瞰で見てうまくコントロールすることができるようになる…それがカウンセリングの大きなメリットと言えそうです。

自分のことはよくわかっているつもりでも、意外にわかっていないことも多いもの。パートナーや子どもとうまくいかない、ケンカばかり、ついイライラしてしまう…そんなときは、夫婦や親子での話し合いも大切ですが、カウンセリングを受けてみるというのもひとつの選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。

水谷さんとノダDさんのカウンセリングに至るまでのエピソードや、カウンセリングを受ける様子、その後の変化などをもっと詳しく見てみたいという方は、ぜひ『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』をチェックしてみてくださいね。

カウンセラーの山脇さんのコラムも入っているので、夫婦・親子関係の改善のヒントになるはずですよ。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。