一般的に、財布の材質といえば革やナイロンなどが一般的ですが、「和紙で作られた財布」が注目を集めていることをご存知でしょうか?
和紙といえば便箋や包装資材に使用されることが多く、なかなか和紙製の財布を想像できない人も多いと思います。「和紙で財布なんて作れるの?破れちゃうんじゃないの?」と感じますよね。
今回は「千年の歴史を紡いできた和紙の生産地」である、山梨県市川三郷町で生産された和紙の長財布を徹底レビューします。
「財布を探している」「日本の雰囲気を感じられる小物が欲しい」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。
和紙が財布に?
山梨県市川三郷町の和紙の特徴
今回紹介する和紙製の長財布は、山梨県市川三郷町で生産されています。
市川三郷町は古くから良質な水と豊かな自然に恵まれていることから、和紙の生産に適した地域として知られています。
なんと「平安時代から千年にわたって和紙の生産が続いている」という地域なのです。
市川三郷町で生産される和紙の紙質は、白くて美しい素肌を思わせることから、江戸時代には「肌吉紙(はだよしかみ)」と呼ばれていたそうですよ。
和紙といえば「市川三郷町」といっても過言ではないほど、日本の和紙文化に欠かせない地域となっています。
そんな市川三郷町で生産されている新しい和紙「ナオロン」は水にも強く、耐久性・柔軟性にも優れているのが特徴的です。
ナオロンとは?
ナオロンとは、紙の主な原料である木材パルプに、ポリオレフィン繊維を加えた新世代の紙のこと。
ポリオレフィンは非常に軽くて耐久性・防水性があることから、木材パルプの欠点を見事に補い、「和紙製の財布」を世に送り出しました。
ナオロンを使用した製品は国内だけでなく、世界23か国でも販売実績があります。機能性とデザイン性に優れた製品は、海外でも好評なのだとか!
和紙といえば、本来は便箋やラッピング紙などとしての活用方法が主軸ですが、次世代和紙であるナオロン素材を用いた小物類の需要が高まっています。
現在では和紙製のコインンケースや名刺入れなども人気が出ていて、中でも「和紙製の財布」はとても珍しく、多くの人から注目を集めています。