大好きな旦那だったのに…

看護師の友人Aちゃんが言う「産後の大変さ」のひとつが感情の変化でした。大好きな旦那さんにいつもイライラしてしまうのだとか。

例えば、育児が大変なのに旦那さんが手伝ってくれない。手伝ってくれても、役に立たない…。その隣で生まれたばかりの我が子はギャン泣き。という状況が重なり、旦那さんにイライラしてしまうそうです。それも、これまで経験したことがない程に。

さらにAちゃんは、旦那さんとのスキンシップについても「マジで、触らないでよって思ちゃって。嫌悪感を抱いちゃうんだよね」と旦那さんへの拒絶についても教えてくれました。でも彼女は「これは、赤ちゃんを守ろうとする防衛本能だわ」と、自分自身を冷静に分析していました。

「イメージとしては、子猫を守ろうとする母猫がガルルーって牙を剥く感じ」だそう。なるほど、分かりやすい!

「出産後、旦那に触られるのが嫌になった」という話しは聞いたことがありますが、それは、育児の疲れで、旦那の相手をする余力がないからという理由からだろうと、出産未経験の私は想像していました。

もちろん、私が想像していたような側面もあるのでしょうが、子どもを自分以外のもの(旦那も含む)に触れさせて、傷つけられたらどうしようという防衛本能からくるのかもしれません。「同じような経験をした!」とうなずけるママも多いのではないでしょうか?

 

旦那は稼いでくる人!?

そして、出産後、旦那さんに求めるものも変わったと言います。

「子どもを生んだら、とにかく外で稼いできてくれればいいって思ったのよ!」

とかわいい娘を抱っこしながら笑顔で語る彼女は、かなり頼もしいお母さんの顔です。出産前は、好きで一緒になった旦那さんに、そんなことを思う女性の気が知れなかったと言う彼女。でも、出産後の今は、旦那さんに稼ぎ手の役割だけを求めています。

ここでも彼女は冷静で「産後の感情の変化だから、そのうちまた出産前のように戻るとは思うけど…」と、自分自身が産後の大変な時期にあることを自覚していました。

それでも、感情の変化に戸惑う女性は多いと思いですよね。彼女の話では「これは産後の一時的なものなのだ」と自分で自覚することが大切なようです。原因がわかれば、イライラが過ぎ去る日が来るのだ…と、少し安心できますよね。

実際に、出産後6ヶ月目に、彼女から連絡があり「産後クライシスが明けたー」とスッキリした声で報告を受けました。自分自身を分析してきた彼女は、産後のツラさに勝ったと言えるかもしれません!

出産は未知の領域ですよね。感情のアップダウンはあって当たり前! Aちゃんが私に話してくれたように、誰かに話すのは有効かもしれません。

大学院卒業後、銀座のクラブホステスになるという異色の経歴の持ち主。「銀ホスライター」として、老舗クラブで磨いたコミュニケーション術&営業テクニックを、悩めるビジネスパーソンに向けて紹介。恋愛・結婚・出産など、女性にとって身近な問題を研究し「今よりちょっとだけ人生を豊かにする方法」を提案しています。