結婚生活が円満になるか、ケンカばかりの生活になるかは、実は“結婚前”に確認し合う事柄によって大きく違ってきます。

結婚を視野に入れているカップルが抱く不安は、往々にして“お金”に関することに集中することが多く、続いて「本当にこの人でいいのか?」というような、いわゆる“マリッジブルー”に陥ってしまい、不安を大きくしてしまっている人もいます。

しかし、そのような不安や問題の解決をするどころか、見て見ぬ振りをしてしまう人や、先送りしてしまう人が少なくないのが現状です。

今まで7,000人以上のカウンセリングを行ってきた、夫婦問題カウンセラーである筆者のもとには、既婚者だけでなく、独身の方からのご相談も多く寄せられます。結婚前の不安の解消方法や、結婚生活がうまくいく秘訣が知りたいなど、ご相談の内容もさまざまです。

そこで今回は、『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』の著者で夫婦問題カウンセラーの筆者が、独身の方へ“円満な結婚生活のために知っておいてほしいこと”をまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

1:根本的な「男女の違い」を把握しておく

これまでに、男女の違いに関する情報を、書籍やテレビなどを通じて「知っている」という人も多いかと思います。

でも、「知っているだけ」ではなくて、今後はぜひ日常生活に役立ててください。

男女では脳の構造が異なるため、一般的に「捉え方」や「考え方」が違うと言われています。

もちろん、「男性だから必ずこう考える」「女性だから必ずこう捉える」ということではありません。あくまでも、そのような「傾向がある」ということです。

たとえば…男性は、意味がない話をダラダラと聞いていることが苦手です。ですから、話を聞いてほしいときには“結論”から話すと、男女の会話はお互いにストレスなく進行しやすいのです。

いっぽう女性は、話をすることでストレス発散をします。なので、聞く側の男性は“あいづち”を打ったり、“共感”してあげたりすることが大切なのです。

このような男女の違いを把握しておくことで、ムダな衝突を減らすことができるのです。

2:相手に「幸せにしてもらおう」と思わないこと

夫婦共働きの増加、そして男性の家事や育児への参加も含め、男女がさまざまな部分で平等になりつつありますが、そうはいっても現実にはまだまだ女性の立場が弱いのは否定できません。

そういったことも影響しているのか、「結婚=幸せにしてもらいたい」という依存的意識でいる女性も少なくありません。

幸せは、自分で見つけていくものです。