2.歌だけじゃない! アリエルを完璧に表現した演技力

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まぁ、ビヨンセの妹分とか言われてるし、歌だけは上手いんだろうなーと思っていました。

本当に失礼ですね。『リトル・マーメイド』を大切に実写化してくれたディズニーが、そんなやっつけな人選をするはずがないのに。

ハリー・ベイリーがもう、昔からずっと見て来たアリエルその人にしか見えなくて、繊細な演技の数々に、唸りっぱなし。

アリエルの芯の強さや、繊細に揺れ動く心情は、歌声にも充分込められていましたが、ふとした表情や視線、指先や瞳の中にすらその表現力が詰まっており、圧巻の一言。

あ、アリエルって実在したんだ…と素直に感じてしまうぐらい、素晴らしい演技でした。

声を失くしたアリエルをどう表現する?

陸を歩ける足と引き換えに、美しい声を失ってしまうアリエル。

当然台詞もなく、笑い声やため息などの声を出すこともできないので、高い表現力が求められるシーンです。

このシーンが、コミカルな表情の変化や、大げさなボディ—ランゲージを使うことなく演じられていたのが、個人的にはとても良かった。

控えめで大人しい感じを出しつつ、伝えたい意思はビシビシこちらに伝わって来る、細やかな表情や目線の変化が、本当に素晴らしかったです。

これは自論ですが、もし演技力にバリバリ定評のある俳優さんが演じていたら、上記のようにコミカルな表情や仕草で表現していたかもしれない。

歌手であるハリー・ベイリーが演じてくれたからこそ、この解釈に落ち着いたのかな、と思います。

歌声だけでなく彼女の高い演技力も、必見の作品です。

3.とにかくキュートなハリー・ベイリー

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本当に謝りたいのですが、鑑賞前は私も「アリエルのビジュアルイメージがやっぱり違うな…」と、ちょっとネガティブな印象を持っていました。

鑑賞を終えた今、世界にこんなにキュートな人は他にいない!と、すっかり彼女の魅力にハマってしまっています。

もうね、見れば見るほどアリエル。ほんとに。

予告にも出て来た、ハリセンボンを突っついていたずらっぽく笑う表情や、王国見物で勇ましく馬車の手綱を握るシーン、「アンダー・ザ・シー」でリズムに体をゆだねる姿など、全シーンが可愛すぎました…!

何度でも言いますが、アニメ版を何度も何度も見て親しんできた、アリエルその人が、そのままスクリーンの中に実在していたんです。

彼女のキュートな表情や仕草の数々にも、ぜひ注目してみてください。

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