ほかにも親御からの後押しと共通して、知人Bさんがこんな話をしてくれました。

「私も彼からこれといったプロポーズはなくて、いまだに思い出すのはあちらのご両親からの勧めですね」知人Bさんは今年で結婚2年目に入る、まだまだ新婚気分漂う29歳。

彼女の場合は彼にそれとなく結婚の話を進めていたようなのですが、なかなか彼から「うん」という返事をもらえず、正直少々困っていたとのこと。

「私は、彼と付き合って数ヶ月経ったのち、彼の実家に挨拶しに行ったんです。そのとき、彼は実家に住んでいたので、遊びに行くついでに『彼とお付き合いをしています、○○です』と挨拶をしたんですね。

すると、一緒にいた彼のお父さんが『なかなかのべっぴんさんじゃないか。俺も歳だし、式挙げるなら早くしてくれな』と冗談半分に言われて、彼も大笑い。しかし、それで彼も決心がついたのか『しょうがない。オヤジが生きているうちに結婚してやるか』と話が運び、それから数ヶ月後に結婚。親御さんの言葉ってやっぱり強いんだな、と実感した瞬間でした」

こちらも親御さんからの言葉があって、彼との結婚に至ったケースですね。やはり自分たちよりも圧倒的に人生経験を積んでいるだけあって、お互いのご両親に一度相手を見てもらうことの大切さは、どれだけ時代が移り変わったところで変わらないのかもしれません。

それでは反対に、男性側の意見はどうなのでしょうか。プロポーズに憧れる女性とは打って変わって、プロポーズをする男性側の実体験も気になるところですよね。

「俺は正直、なんていってプロポーズしたのか、覚えていないんですよね……。彼女には悪いですけど、たぶんこれといった告白はしていなかったような気がします」そう話してくれたのは、今年で結婚3年目に入った知人Cさん(30歳)です。
 

相手方の女性が若ければ若いほど、男性からのプロポーズには憧れが増すと思うのですが、実際はどんな感じで結婚の約束をしたのでしょうか。

「こういってしまうと、世の中の女性の夢をぶち壊してしまうようでアレなんですが……。たしか普段の会話のなかで『じゃあ、いつにしようか?』と、なんとなく言った記憶があります。

というのも、当時は仕事に追われていたし、それほど金銭的に余裕があるわけでもなかったので。とてもじゃないですが、高級レストランを予約して彼女に指輪を渡す、なんてドラマみたいなことはできませんでしたね……。彼女が喜ぶのであれば、そうしてあげたかったんですが。その分、いまはちょっと贅沢できるようになったので、たまにふたりっきりで飲みに行く機会も増えましたよ」

プロポーズの言葉はなかったという話をよく耳にしますが、もしかしたらこういった事情を抱えるカップルは意外と多いのかもしれませんね。特に最近は男女の結婚年齢が上がっていると言うだけあって、金銭的な面で苦労しているカップルは少なくありません。

プロポーズに憧れる女性にとっては少し残念な結果ですが、たとえロマンチックな言葉がなくても結婚したふたりの愛情に変わりはないはず。