静岡ロケを行った松本潤(左)と岡田准一 (C)NHK

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」。9日放送の第26回「ぶらり富士遊覧」では、安土へ戻る道中に家康(松本)が信長(岡田准一)を接待する様子が描かれた。一部シーンは雄大な富士山が望める静岡県で、今年4月にロケを敢行。ロケを終えた感想、そして今後の見どころについて、松本、岡田からメッセージが届いた。

 松本は「撮影したのは、家康が信長さんに富士山を見ていただこうとする『おもてなし』のシーンだったのですが、僕自身、こんなに近くで、きれいな富士山を見たのは久しぶりで、ロケに来られて本当に良かったと思いました。信長さんと2人での乗馬シーンも、時代劇らしくて、気持ちよかったですね」とコメント。

 続けて「第26回からは、『本能寺の変』という大きな事件に向かう流れが描かれていくのですが、その始まりに、信長さんと2人で楽しそうに馬に乗ったり、富士山を見ながらお茶をたてたりといったシーンを、現地で撮影できて感慨深かったです」と語り、「作品の中でも重要な、意味のあるシーンになりますので、ドラマをご覧になる皆さんにも楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。

 岡田も「富士山で、信長が家康からもてなされたのは史実と聞いているので、まさにその場所に来て芝居ができたのは良かったですね。乗馬シーンは、少し年上の兄と弟のような気持ちでやりました。お昼に頂いた富士宮焼きそばもおいしかったです」と笑顔で振り返った。

 今後の見どころについてもコメント。松本は「『本能寺の変』は、日本史を学んだ人ならきっと誰もが知っている有名なエピソード。それを今回『どうする家康』がどのように描き、また信長さんと家康の内面がどのように描かれるのかについては、僕自身ずっと楽しみにしていた部分でもあります。ご覧になる皆さんが、今回の『本能寺』をどうご覧になり、解釈してくださるか楽しみですし、何より、自分たちが芝居で表現したものを、多くの方に楽しんでいただけたら幸いです」と語った。

 岡田も「家康が、自分が思い描く天下というものを強く意識するのが『本能寺』。信長とは思い描く未来が違うということに家康が気付くシーンがあって、僕はそこをすごく大事だなと思って演じました。『信長超え』と言ったら変ですけど、『本能寺』で3回目ぐらいのギアチェンジがあり、家康は『第3形態』になります」と予告。

 「ちょうどそのあたりから、皆さんが知る天下人・徳川家康になっていく」とし、「そのギアチェンジのきっかけとしての僕の役割は、ここで家康の心に何を残せるかということに尽きると思ってやってきました。実は2日くらい前の撮影で、松本君がぐちゃぐちゃになる芝居を見られたので、僕の役割は果たせたのかなと思っています」と手応えを口にした。