2.どうやって始めたらよいの?
一生に一度しかない新卒の就職活動、どうやっていいのかわからない人もいます。答えは簡単、インターネット就職サイトに登録をするのです。
ここで注意したいのが、この数年で大きく変わったインターネット就職サイトの勢力図。
数年前までは、リクルート社のリクナビにさえ登録しておけば、ほとんどの企業が参画しているから、他は登録しなくてもよいという風潮でした。しかし、ここ数年は、毎日コミュニケーションズ社(現マイナビ社)の勢力が著しく伸張し、二大勢力になりつつあります。
Aには参画していてBには参画していない、逆もしかりですので、是非多数のサイトに登録することをお勧めします。
スケジュール管理が複数のサイトでは難しいという方は、Googleカレンダーなどを利用して、スケジュール管理するとよいでしょう。社会人になれば結局マルチタスクのスケジュール管理をすることになるのですから、その練習と考えればよいのです。
もしどうしても登録方法がわからないという方は、学校の就職センターやサイトの運営会社に使い方のレクチャーを申し込むとよいでしょう。ただし、応募先の会社には「使い方」を聞かないこと。毎年2~3人が、セミナーの予約方法がわからないなどの連絡を応募企業にしてきますが、人事は操作のサポートセンターではありません。
3.今の時点では業界・規模を絞らないこと。
「私はどうしても○○業界に行きたい!」「どうしても大企業に行きたい」と、この時点でその業界の企業にしか応募しない人がいます。確かにアナウンサーなど超激戦職種なら、特別な就職活動が必要でしょうが、今の段階で業界や規模を絞ることは禁物です。
理由は三つあります。
1.その業界・規模が自分に向いている、活躍できる業界・規模と誰が太鼓判を押したのか?
⇒ただの夢や自己満足で業界・規模を絞っている人が多数です。
2.他の業界・規模の会社説明会も聞かないまま、ひょっとしたら自分に適性のある企業を見逃す可能性が大いにある。
3.その業界・規模で内定が取れなかったとき、もう採用活動はどの業界・規模も下火、結局あまった内定の企業にいくはめになる。
⇒いや、行ければまだマシで、就職浪人になる可能性もある。
したがって、答えは簡単。学生さんの業界研究は、海の水の一滴を見て海を語っている底の浅いモノです。業界を絞る時期は、ある程度自分の適性判断が自分でしっかり固まってきてからで十分です。
今の段階では幅広く他業界も見る。数多く面接を受けて、本当にいきたい業界が絞れたときの修練と考えて応募してみるという気持ちでもかまわないのです。
また規模は確かに大きい方が魅力的ですが、組織が硬直化していたり、派閥争いがあったり、入社後に学歴差別があったりと、前途多難な場合もあります。自分が大企業向きなのか、規模は小さくてもベンチャー向きなのか、あるいは……といろいろ考えるべきでしょう。