「彼氏がいなかったときはひとりで過ごす寂しさが強くて、ジム通いに英会話教室に、習い事をたくさん入れていました。
無理やり感は自分でもわかっていたけれど足を向けていればそれなりに楽しいし、何より誰かと話せるので孤独ではなかったのですよね。
友達もできたし、『これでいい』と思いながら会費を払うために仕事もがんばっていました。
出会いがあって、ある男性とお付き合いするようになってからも習い事はやめずにいたのですが、当然ながら彼とゆっくり電話で話す時間など作るのが大変で。
最初は彼も『好きなことがたくさんあるのはいいよね』と言ってくれていたけど、一ヶ月もすると『俺と過ごす時間がない。俺より習い事のみんなと一緒のほうが多くない?』と不満が出てきて、結局これが原因で振られました。
そのときの私は、『恋人の好きなことくらい応援するのが当たり前では』と怒りがあったのですが、友人に愚痴ったら『逆の立場だったらどう思う?』と返されて。
自分なら応援するし不満は言わない、と思ったけれど、平日の夜はLINEしかできなくて休日も自分とのデートに習い事を挟まれたら、確かに寂しいかもと気が付きました。
彼なりに私を支えてくれていたのもわかっていたし、そこに甘えて彼の気持ちをちゃんと見ていなかったのですよね……。
『好きなら応援するのが当たり前』って、じゃあ彼のほうはいつ愛情を実感するのか、私は本当に彼を大切にしていたのか、改めて考えました。
『やっぱりやり直したい』と思い、彼に連絡して習い事の日を減らすこと、休日は彼とのデートを優先することを話しました。
それはしたいことを我慢するのではなくて、彼との時間と習い事のバランスをとるのはストレスじゃない、と思えたからです。
実際に手続きをしている私を見て彼も変わったことをわかってくれて、復縁することができました。
彼とのお付き合いは二年を超えましたが、今も本当に好きな習い事に集中して取り組み、彼との時間も同じように楽しんでいます」(28歳/経理)
彼氏がいるからと好きなことをいっさい諦めるのはおかしいですが、習い事のせいで彼との関係が不安定になるのであれば、やはり続け方を考える必要はあります。
極端なやり方ではなく彼と過ごす時間とのバランスを意識すると、ふたりが不満を持たず自身もストレスにならない頻度が見えてきます。
自分を変えるのは、彼のためではなく自分がリラックスして交際を楽しみたいからです。
それが、彼以外の時間があってもしっかりと愛情を育てる大切な姿勢なのですね。