美容・健康のサポートにも役立つ

大豆

極端なカロリー制限ダイエットをしたのに思ったほど効果が出なかったり、すぐリバウンドしてしまったりというのはよく聞く話。その点、栄養学的なアプローチからも大豆粉は非常にすぐれたダイエット効果を発揮するようだ。
 

「ほかにも大豆粉の成分は美容・健康のサポートに役立ちます。大豆に含まれる不溶性の食物繊維は、大腸を刺激することで便秘がちな女性を助けてくれます。また、 鉄も含まれ、貧血の予防になり、血行の改善や冷えをやわらげたり、肌の明るさが出てきたりといった効果が期待できます」
 

こうした大豆粉の効能は2012年くらいからメディアで紹介されるようになり、販売量も急増。埼玉県の大豆粉販売メーカー「みたけ食品」では、なんと前年比8倍もの売り上げを記録しているという。糖質オフのブームを追い風に、どんどん大豆粉の注目度が上がってきているようだ。
 

パン、お好み焼き、シチューなど、いろいろな料理に使える!

糖質オフダイエットの主役として注目され、インターネット通販だけでなく徐々に一般のスーパーでも入手できるようになってきた大豆粉。浅野さんによれば、その活用法も意外に難しくないという。
 

「ご家庭で大豆粉を利用される場合、パンやスコーン作りで小麦粉の代わりに使う人が一番多いと思います。特にスコーンは手軽に作れますね。パンを焼くときは膨らませるためにグルテンを加える必要がありますが、スコーンはそのまま焼けばいいですから。ほかにはカスタードクリームと同じ要領で大豆粉クリームを作ったりもできます」
 

パンやお菓子作りだけでなく、家庭料理のレシピも豊富だ。インターネットで「大豆粉レシピ」と検索するだけで驚くほど多彩なメニューが出てくる。
 

「ダイエットで特に効果的なのは、パンやお好み焼きなど“主食”系で小麦粉と置き換えることですね。糖質オフダイエットでご飯や麺類を丸ごと抜いちゃうと辛いですが、大豆粉レシピへの置き換えなら食べるのを我慢することなく続けられます。

ナゲットの衣にしたり、シチューのホワイトソースを大豆粉で作ったり、工夫しだいで用途は広がります。ナゲットは大豆粉を使ったほうが、小麦粉よりも食感が良くなるなど美味しさの点でもメリットがあります」
 

大豆粉へのニーズが高まっているのは、メーカー側も把握しているようだ。最近は加熱しなくてもいい大豆粉が登場。きな粉と同じようにそのまま牛乳や野菜ジュースに混ぜることができる。

また、2013年9月にパナソニックから発売されたホームベーカリー「SD-BMS106」では、初めて“ソイスコーンコース”を搭載。きな粉または大豆粉を使った低カロリーのソイ(大豆)スコーンが誰でも簡単に作れるようになった。