栄養のプロが予想――大豆粉ブームはまだまだ続く!

この方法で痩せる!といった新しいダイエットは次々に登場するが、ほとんどは半年も経たず消えていってしまう。では大豆粉のブームもすぐ去ってしまうのだろうか? 食と栄養の専門家である浅野さんは次のように予想する。
 

「むしろ、これからさらに大豆粉は普及していくと思います。注目したいのは“コンビニ”ですね。小麦ふすまを使ったローソンのブランパンが大ヒットしていることから分かるように、ダイエット・糖質オフという流れは今後も続くでしょう。そのムーブメントの中で大豆粉を使ったヘルシー志向のパン、麺類などは確実に需要があると思います」
 

また、浅野さんは一般家庭へのさらなる普及にも期待する。
 

「今は大豆粉でパンを作っている人が多いですが、ご家庭の料理にもっと広く対応させていかなければいけないなと思っています。

それに、小麦粉などにアレルギーを持っている人って意外に多いんですよ。いくつかの有名店では小麦・卵・乳を使わないデコレーションケーキを販売していますが、これにも大豆粉や豆乳が代わりに使われています。ダイエットだけでなく、こうした用途にも大豆粉が広く普及していくのではないでしょうか」
 

日本人の米ばなれが叫ばれる中、大豆の需要と供給量はそれほど減っていない。農林水産省のデータによれば、1人あたりの大豆消費量はいまだに日本が世界でもトップクラスだ。

はるか昔から味噌や醤油で大豆に親しんできた私たちにとって“大豆粉”という新しい可能性を秘めた食品は、これから食卓のスタンダードになっていくのかもしれない。
 


 

浅野まみこ(管理栄養士 健康運動指導士・株式会社エビータ代表取締役)

総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万人8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、企業のコンサルティング、レシピ開発をはじめ講演、栄養指導など多方面で活躍中。NHK「おはよう日本」、TBS「はなまるマーケット」、日本テレビ「ヒルナンデス」をはじめ、メディアや雑誌に多数出演。

銀座飲食店のヘルシーメニューの考案や品川駅『管理栄養士浅野まみこ監修47品川駅弁当』などのプロデュースをはじめ、『食生活が楽しいと人生が100倍楽しい!』をモットーに活動をしている。新著に「コンビニ食・外食」で健康になる方法」(草思社)、「快適便活!ワンスプーンヨーグルトレシピ」(日東書院)。

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パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。