シリアスな雰囲気の舞台から一転し、突然クイズコーナになることも?

――当時は、お芝居の方がオマケだったんですか!?

元帥:いや、当時からトークの方がオマケだと思われてたと思うけどね(笑)。だから前半に完結するストーリーがあって、トークで前半のストーリーにオチがついていって、それで終わりでいいと考えてたんだけど…。もうちょっとオマケというか、笑いを取るのに欲が出てきて。
で、トークの後に後半の超絶ギャグストーリー部分が生まれたわけです。

――全然知りませんでした! 今では、ギャグ満載の後半部分の方が主力という気がいたしますが…。

元帥:今というか、建國されてからすぐにそうなりましたね。
そもそも人をビックリさせるのが好きなんで、前半のシリアス部分も、トーク部分も“お題”と考えて、更に予想を上回ることできたら面白いかなと。

それでとんでもなく収拾不可能な状況にまでしておいて、全てが伏線で綺麗にオチが付いたら…きっとビックリしてもらえるかなと!
これを“元帥マジック”と呼んでおります(笑)。

 ――式典を観た方は、皆さんその“元帥マジック”にハマると思うのですが…、そういう発想はいつどんな時に生まれるんですか?

元帥:んー、地味~~~~~な作業ですよ(笑)。とてもここでは言えないような…。
自分でバラバラにパズルのピース作っといて、延々「合わ――ーん!」と叫んでるような作業です(笑)。

でも根底にあるのは、やっぱりトークであって、後半もお芝居に見えるけど、シチュエーショントークに更にストーリーを加えたようなもので…たぶんその点が、劇団じゃないよって言いたくなるとこなんでしょうね。

――その思いが、今月発売される『第14帝國トーキングシアター~お魚になった元帥~』に繋がっていくのでしょうか?

元帥:まさに原点回帰だね。DVDを出すって決まった時に、一番やりたくなかったことが、ステージをそのまま撮ったDVDを出すことで。
それだと“作品”ではなくて、“作品の記録”になってしまうから。DVDだからこそ楽しめる作品に仕上げようと。

当初は完全に映画として作ろうかと考えたんだけど、それも普通過ぎて第14帝國らしくない。で、シチュエーショントークを軸にすることにしたんです。