その3.通信キラー系アプリ
端末がスリープ状態(画面消灯)の時に限り、思い切ってLTEやWi-Fiのデータ通信回線を切ってしまい、データ通信に使われる電力を0に近づけようとするものです。
<長所>
かなり電力を消費するモバイルデータ通信を切ってしまうため、高い節電効果が見込める。
<短所>
FacebookやLineのメッセージ着信が通信回線を切っているため、リアルタイムで通知されず、すぐに中身を確認できないことがある。
あくまで自分がスリープを解除(通信が回復)したときに通知される(キャリアメールは別回線なので通知をリアルタイムで受け取れる)。
頻繁に使用している場合は、スリープ状態に入ることが少ないので、効果が少なくなってしまう。
という3パターンがありますので、実際に検証してみました。
それぞれのアプリの代表選手として……
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●性能・機能制限系節電アプリ代表-節電の達人(intercom社)
● タスクキラー系アプリ代表-加速マスター(kingsoft社)
●通信キラー系アプリ代表-i battery (Azione氏)
実験1 ずっとスリープ状態での電力消費
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まずはスリープ状態を維持して電池がどれだけ減るかの検証です。
<条件>
・毎朝9時にフル充電となったスマホ(今回はau SOL23を使用)を昼の12:30まで3時間30分放置
・電池の消耗がすくないWi-Fi環境
・Bluetooth・GPS機能オン。
<結果>
・アプリ無し -残94%
・節電の達人 -残94%
・加速マスター-残92%
・ibattery -残97%
ずっとスリープ状態では、LTEモバイルデータ通信機能を断っているibatteryに軍配が上がりました。更に電池消耗に差の出るWi-Fi圏外の場合はもっと大きな差になったでしょう。
転じて加速マスターが振るわない成績となったのは、タスクを切るのに電池を消耗してしまったためと思われます。