いま、スイーツ好きの間でキャロットケーキ(以下、キャロケ)が人気だ。
インスタグラムを見ていると、いろいろな方がキャロケを日々紹介している。私自身キャロケ好きの友人の影響で、キャロケを食べる機会がふえた。
ところが、店によって形はもちろん、使用する材料がまちまちなのだ。
キャロケに定義があるのだろうか?キャロケで人気が高い、横浜にある『アンダーブラフコーヒー』(以下、アンダーブラフ)の桜井香絵(よしえ)店長に尋ねた。
「キャロットケーキはイギリスの伝統的な家庭のお菓子です。作り方も簡単。だからこそアレンジがしやすくて、いろいろなレシピが存在するのかもしれませんね」
アンダーブラフは、横浜のパンの名店『ブラフベーカリー』が2017年にオープンしたカフェ。
『ブラフベーカリー』(以下ブラフ)のオーナーシェフ、栄徳剛さんが香ばしく焼き上げたパンを一部扱っている。焼き立てのパンを店内で食べることができるし、テイクアウトも可能だ。
アンダーブラフの特徴は、ブラフのパンを用いたサンドイッチや、焼き菓子やケーキなど20種類ほどのスイーツを、アンダーブラフのスタッフが厨房で作っているところにある。
これぞ王道のキャロットケーキ!
そのひとつが「キャロットケーキ」(1グラム2.6円/以下すべて税込)だ。
「うちではいわゆる王道の、シンプルな材料で作っています。スパイスはシナモンだけ。ナッツ類はクルミのみを使っています。オリーブオイルをたっぷり使っているのでしっとりしていますが、オイリーではないと思います」
サラダ油でもいいのかもしれないが、アンダーブラフではイタリア産エキストラバージンオリーブオイルを生地に練り込んでいる。
シナモンの風味、大粒のクルミ、すりおろしたニンジンの味わいがあいまり、それぞれの素材の味が際立っている。
キャロケにぬったクリームチーズはほどよい甘さ。しっとりしていてまるでレアチーズケーキのようだ。キャロケにクリームチーズをつけて頬張れば、夢見心地。
シンプル・イズ・ベスト、それがアンダーブラフのキャロケだ!
カフェで食べることもできるし、持ち帰りもできます。
2400円で14cmほどのホールでのテイクアウト(3日前までに要予約)も可能です。