本郷奏多(左)と大沢一菜 (C)テレビ東京

 木ドラ24「姪のメイ」でW主演を務める本郷奏多と大沢一菜が取材に応じ、ドラマの魅力やロケ地の福島でのエピソードなどを語った。

 本作は、姉夫婦を亡くした主人公・小津高一郎(本郷)が、姪っ子・春日部メイ(大沢)を引き取り、福島へ仮移住するヒューマンコメディー。

 ロケは、東日本大震災の際、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示の対象となった楢葉町・南相馬市など福島12市町村で行われ、前向きに生きる地元の人々や移住者の姿も映し出す作品となっている。

 本郷は、本作について「すごくすてきな作品になりそうだなと感じました。小津は他人に興味がなかったり、物事を熱がなく見ている現代的な若者なのですが、メイと暮らしていく中で、メイの奔放さに触れて変わっていったり、心が成長していく温かい作品になっています」と魅力をアピール。

 また、「僕は仙台出身で、親戚も震災時に被災していたので、福島の方や被災された方に、少しでも前向きなメッセージになるような作品になればいいなと思いました」と作品に込めた思いを語った。

 「福島ロケで楽しかった思い出は?」と聞かれると、「お昼休憩のときに、一菜ちゃんと一緒に川に魚を捕りに行ったり、撮影している家の近所に屋外で飼われている大きなワンちゃんがいたので、『あいつはシロだ』と勝手に名前を付けて(笑)、シロに会いに行って遊んだりしました」とエピソードを披露した。

 本作が地上波ドラマ初出演となる大沢は、「周囲の方から反響はあった?」との問いに、「家族のみんなに『頑張れ』と言われました。友達も『絶対に見るね』と言ってくれたので、より頑張ろうと思いました」とコメント。

 本郷の印象については、「初対面のときは、ちょっと怖い人かなと思ったのですが、撮影中にずっと一緒にいたら、すごく優しくてカッコいい人だなと思いました」と笑顔で話した。

 対する本郷は、大沢について「一菜ちゃんは人懐っこくて無邪気で、真っすぐに愛されて育ったんだなという感じがします。僕が同い年ぐらいのときは、もっとひねくれていたし、生意気だったので、すてきだなと思って見ています。ずっとこのまま育ってね(笑)」と大沢にお願いし、笑いを誘った。

(取材・文/小宮山あきの)

 ドラマは、毎週木曜深夜24時30分からテレビ東京系で放送中。