もうちょっと弾ける笑顔とか出していこうかな

松田龍平 撮影/友野雄

――劇中には西野さんのサンバシーンも登場します。

西野 本物のサンバは日本人にはあまり馴染みのないテンポらしくて。現場では、もうちょっと踊りやすいようにと変えていただいていました。

松田 せっかくならガチサンバもみたかったけど。

西野 やってみたかったです。また違ったものになっていたかもしれないですね。

――お衣装もサンバのあの格好を?

西野 羽根を背負いました(笑)。なかなか自分のサンバ姿を見ることはないので、いっぱい写真も撮りました(笑)。

松田 サンバ感ないもんね。

西野 ないですね。

西野七瀬 撮影/友野雄

――松田さんから見た西野さんはどんな方なんでしょう。

松田 なんだろう。サンバ感がないのはわかるんだけど……(笑)。すごくマイペースですよね。自由な感じでいてくれるので、逆にこっちも気を遣わなくてすむというか。

西野 今回は2人のシーンが多かったので、よく話しましたよね。あと、ふたりとも寝てたり。

松田 そう。そういうところも自由で、リラックスできて良かったです。

西野 私も『0.5の男』でご一緒したときから接しやすい方だなという印象があって、それがちょっと意外でした。

松田 え、本当ですか。

西野 すごく寡黙で、共演者の方とあんまり喋らないのかなというイメージがあったんですけど、お会いしてみたらすごく気さくで。1度、「感情あるんですね」みたいなことをご本人に言ってしまって。

松田 失礼だなと(笑)。

西野 そしたら「結構ある方です」って(笑)。役の印象なんですかね。笑わない方なのかなとか、勝手にそういうイメージがあって。

松田 確かにそう思われたりしますね。やっぱりもうちょっと弾ける笑顔とか出していこうかな……。

西野 松田さんの笑顔、ちょっとぎこちない感じがすごくいい感じなんです。

『ケンシロウによろしく』 ©ジャスミン・ギュ/講談社 ©DMM TV

――出来上がりが楽しみなシーンはありますか。

松田 指圧のシーンは気になりますね。監督の関(和亮)さんはじめ、みなさんがドラマチックに見せようといろいろ作戦を練っていて。接写ができる特殊なカメラを使って撮ったり。

西野 仕上がりが面白そうですよね。

松田 皮膚を押してるところにカメラが寄ってきて。

西野 胃カメラみたいな細いカメラが。

松田 そう。なんの撮影してるんだろって何度かなったけど(笑)。ドラマの中にどう組み込まれていくのか、完成楽しみですね。