「私は個人事業主で、普段から家で仕事をしています。

夫の在宅勤務が決まったときは、私は自分の部屋で引き続き仕事をする、夫は寝室を仕事部屋にすることにして、用事があるとき以外はむやみに話しかけないことをルールにしました。

でも、いつもと違って『夫が家の中にいる』と思うとやっぱりそわそわして、トイレや昼食など今までより気を使うことが増えて、ストレスでしたね。

それで思いついたのが気分転換に外出することで、『仕事や家事が一段落したら図書館に行きたい』と夫に伝えました。

もともと私が在宅で働くことに理解のあった夫は『行ってらっしゃい』と笑顔で承諾してくれて、うれしかったですね。

夫にとっても家の中でひとりの時間ができるのは息抜きになるだろうし、それからは毎日午後の数時間を図書館やカラオケで過ごすようになりました。

ひとりだったらこんな手間をかけることは確かになかったけれど、図書館で興味のある本を見つけたりカラオケで歌ったり、新鮮な気持ちです。

子どもたちが帰宅する夕方には必ず帰るし、夫もひとりのときはリビングで休憩したり楽しんでいるらしく、離れる時間も大事なのだなと実感しています」(42歳/イラストレーター)

家で仕事をする夫を置いて外出することに罪悪感を覚える女性もいますが、無理に一緒にいようとするからストレスが増えるのであり、いっそ物理的な距離をとるのもお互いのためといえます。

妻も同じく家で仕事をするのであれば、気分転換のやり方を邪魔しないのも対等です。

長い時間を過ごすからこそ、お互いの息抜きはバランスを取って考えたいですね。