男性から打ち明けられたこととは
「そのとき、もしよかったら付き合ってほしい、と彼からはっきり言われました。
サークルでの私をよく見ていて、『いつも穏やかで優しい言葉をかけてくれる』とか、自分への態度を言われて恥ずかしかったです」
サークルで彼とふたりきりで話す機会は少なく、だからこそ由里子さんは丁寧に接しているつもりだったといいますが、その気持ちが届いていたのですね。
あまりの急展開に戸惑いが強かった由里子さんは、それでも男性のまっすぐな目線をどう受け止めていいか、返す言葉が見つからなかったそうです。
「そのとき、『この人は結婚しているのだ』って事実がぱっと頭に浮かびました。
普段そういう話をしないから忘れがちだけど、それなら付き合うなんて私は無理だし、そもそも結婚していて私を口説くとか、何を考えているのだろうって」
目の前で熱心に自分への気持ちを語る男性に、由里子さんは勇気を出して「でも、結婚していますよね?」と尋ねます。
すると、彼から返ってきたのは
「離婚したんだ。今は独身だから」
という言葉。
それを聞いた由里子さんは、「心の曇りがさあっと消えていくような感じ」になり、思わず「よかった」と返していたそうです。
それを見た男性は、「付き合ってくれる?」と確認のように質問してきて、「はい」と答えた由里子さんの手を握って「一緒にいたい」と口にします。
それがどういう意味か、「同じ気持ちだった」と話す由里子さんは、何の疑問も抱かずにホテルに向かいました。
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