市村正親、鹿賀丈史 市村正親、鹿賀丈史

名作『オペラ座の怪人』のその後を描くミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』が3月12日(水)に東京・日生劇場で開幕。本作の製作発表が1月22日、都内で行われ、市村正親、鹿賀丈史、濱田めぐみ、平原綾香ら出演者が会見に登場した。

ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』チケット情報

『オペラ座の怪人』の生みの親アンドリュー・ロイド=ウェバーが音楽を手がけ2010年英国・ロンドンで初演。2011年にはオーストラリア・メルボルン公演で成功を収めた話題作だ。オペラ座からファントム(怪人)が謎の失踪を遂げて10年。彼はジリー親子の助けを得てニューヨークに移り、コニーアイランドの遊園地に身を隠す。フリークスを雇いファンタズマ(見世物小屋)の経営で財を成したファントムだったが、クリスティーヌへの想いは断ち切れない。一方、ラウルと結婚したクリスティーヌは一児の母となり“伝説のプリマドンナ”としてオペラ座で活躍していたが、夫が作った多額の借金という悩みも抱えていた。事情を知ったファントムは、正体を隠し多額の報酬で、クリスティーヌにファンタズマへの出演を持ちかける。

ファントムをWキャストで演じるのが市村と鹿賀。ふたりは40年前、ともにロイド=ウェバーの『ジーザス・クライスト=スーパー・スター』でデビューを飾っている。市村は「丈史は、見ればわかるとおり歌を歌うための骨格をしている。僕は丈史が歌っているのを見て、うらやましいなと思いながら脇で足を上げてました(笑)。40年来のつきあいのふたりがこうして同じ役を演じるというのは、やはり運命を感じます」と感慨深げ。一方の鹿賀は「僕も同じ役を演じることになるとは思ってなかった。でも、おそらく全く違うものになると思います。いっちゃんの声質から出てくるファントムと僕のファントム。同じ扮装をしていても違ったファントムになる。そこをお楽しみいただけたら」とアピールした。

ヒロインのクリスティーヌ役は濱田、平原のWキャスト。「10年経ってクリスティーヌには息子がいる。母親として舞台に戻ってきた彼女がどんな思いを抱えながら生きているのか。その思いをドラマティックにリアルに演じることができたら」と意気込む。一方の平原はシンガー・デビュー10周年でミュージカルに初挑戦。「この役はオペラに近い発声。それをどんなふうに自分なりに歌っていくか、頑張らないと」と気を引き締めた。

会見にはラウル役の田代万里生と橘慶太、メグ・ジリー役の彩吹真央と笹本玲奈、メグの母マダム・ジリー役の鳳蘭と香寿たつき、ヒロインのひとり息子グスタフ役の加藤清史郎、松井月杜、山田瑛瑠も出席。ふたりのヒロインによるテーマ曲『愛は死なず』をはじめ、劇中ナンバー3曲の歌唱披露も行われ、一般公募で集まった400名のファンの喝采を浴びていた。

公演は3月12日(水)から4月27日(日)まで東京・日生劇場にて。チケット発売中。