ケヴィン・マスカット監督(横浜F・マリノス) (C)スエイシナオヨシ
横浜F・マリノスはケヴィン・マスカット監督のラストゲームを白星で飾ることができるのか? そして『AFCチャンピオンズリーグ2023-24』ノックアウトステージへ勝ち抜くことができるのか? 2023シーズン最後の試合は横浜F・マリノスの真価が問われるゲームと言えよう。
『ACL』グループGを戦う横浜FMは1位・山東泰山・4勝1敗・勝点12、2位・仁川ユナイテッド・3勝2敗・勝点9に続き、3勝2敗で3位につける。最終戦で横浜FMは山東を本拠地で迎え撃ち、仁川は5戦全敗のカヤFCイロイロのホームへ乗り込む。MD6で横浜FMと仁川が勝利すると仮定すると、山東、仁川、横浜FMが勝点12で並ぶことになる。勝点が同じチームが複数ある場合、以下の優先順位でグループステージ突破を決める。1当該チームの間の勝点、2当該チームの間の得失点差、3当該チームの間の総得点数だ。
横浜FMが最終節で勝利すれば、3チームは当該チームの間の勝点は同じ6。運命は得失点に委ねられるのだ。現時点の得失点は山東が＋3、仁川が-1、横浜FMが-2である。横浜FMは2点差以上付けて勝利すればG組2位に浮上し、3点差を付けて勝てば逆転首位突破となる。
これまで目先の結果よりもより良いサッカー、より攻撃的なサッカーを求めてきたマスカット監督。「1点取れば2点目」「2点目を奪えば3点目」というようにゴールへの渇望を隠そうとしなかった指揮官の最後の試合で、複数ゴールが求められた選手たちが燃えないわけがない。
ほかのチームであれば、ゴールを意識するあまり、焦りが生じる悪循環に陥る恐れもあるが、横浜FMに限って、そんな心配はないだろう。なぜなら、マスカット監督が指揮した2年半、いや前任のアンジェ・ポステコグルー監督が持ち込んだハイライン・ハイプレスの超攻撃的サッカーに取り組んだ2018年から常にゴールを意識してきたのだ。ゴールを奪っても満足せず、さらにゴールを求め続けた年季が違う。
果たして、横浜FMはゴールラッシュでマスカット監督の最後の花道を飾ることができるのか。『ACL』グループステージMD6・横浜FM×山東泰山は12月13日(水)・横浜国際総合競技場にてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Ｊリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。
