●そして現代の時計へ
1900年台に入ると、腕時計は一般化。
カルティエ・サントスは1911年に登場。今見ても上品なデザインですね。
個人的に好きなデジアナ時計。アナログなんですが、小窓に数字を表示させることでデジタルっぽい印象になります。
時計好きなら一度は雑誌などで見かけたことがある、ジャガールクルトのレベルソは1923年に登場。フェイスを隠せるというギミックがおもしろいですよね。
1955年には、セシウム原子時計が実用化されました。精度はなんと300万分の1秒。現在でも使用されています。これ以上正確な時計なんてあるんでしょうか。
クォーツ時計が登場すると、時間がさらに正確に刻まれるようになりました。また、多機能場な複雑時計も登場。電卓や電話帳が付いた腕時計、ありましたよねー。
1960年代には、かなり流行りました。
現在は機械式の時計も見直されており、クォーツとともに主流になっています。うーん、時計ってあの小さなところにぎっちり機械が入っていて、小さな宇宙のよう。男心がビンビン刺激されます。
こんなに貴重な時計を間近で見られるのは、素晴らしいですね。
こちらは、スイスが明治時代に日本に始めて輸出した時計です。
ジラール・ペルゴの懐中時計。シンプルながらも上品なデザインです。今でも通用しますよね。
こちらもジラール・ペルゴのダブルフェイスウォッチ。表と裏に文字盤があります。かっこいいなー。
ところで、スイスから時計が入ってくる以前の日本の時計はどうだったのでしょう?
●日本だけの特別な時計も展示
これまで、メキシコ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、香港でも開催されてきたこの展覧会ですが、日本だけで展示されている時計もあります。
これは尺時計。江戸時代のものです。
こちらは台時計。家庭に置いて日常的に使っていたもののようです。
文字盤枕時計。寝るときに枕元に置いて使っていたのでしょうか。これも江戸時代後期のものですが、現代でも通用しそうな洒落たデザインですね。
この「時を知る」は、本日2月7日から12日まで、六本木ヒルズ多目的スペース「umu(ウム)」で開催されています。
入場は無料。詳細はこちらの公式サイト(https://www.hautehorlogerie.org/watchmaking/jp/events-exhibitions/the-mastery-of-time.html)で確認できます。
100点を超える時計が、それぞれの時間を刻みながらお迎えしてくれます。いつもは時間に追われている忙しい人は、この展覧会でちょっとゆっくりしてみてはいかがでしょうか。
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