2: 資金の援助をしたら

実子の立場からすればありがたい、両親からの資金援助。マイホーム購入や子どもの進学などのタイミングで両親から資金を援助してもらったことがある、という人もいるのではないでしょうか。

しかし、これが「義両親からの援助」となると少し捉え方が変わってくることもあるそう。ある女性は嫁側の立場から、こう語っています。

「私の両親は『別家庭になったのであれば自分たちのことは自分で』というタイプ。子どもの節句のお祝いなどはくれるのですが、いわゆる資金援助はしません。

夫の両親、特に姑がわりと援助をしたがる人で、私にも良くしてくれるし悪気がないのはわかっているのですが、なんだか実家との経済格差を見せられているようで微妙な気分になります。

また、資金援助をしたことや嫁姑関係が良好なことを理由に、今後同居や介護の話が出てくるのでは? と少し警戒してしまいます」(メーカー勤務/33歳)

実子ではない嫁側から見ると、義両親からの資金援助は「なんらかの見返りを期待しているのでは?」と推測してしまう部分があるようです。

義両親・姑側が資金援助をする場合は、他意がないことをしっかりと示し、嫁側は義両親からの資金援助の意味合いなどをしっかり夫に確認しておくことで、誤解を防ぐことができますね。

3: 帰省などを強要しない

現在はコロナ禍を経たこともあって、昔ほど「お盆や正月に必ず帰省」「夫側の実家に優先的に帰省する」という習慣を実行している家庭は多くないように感じますね。

姑側でも、「自分たちの時代とは違うから」と息子夫婦に帰省を強要しないという人は多くなっているようです。しかし、こんな気遣いが嫁側を不安にさせてしまうことも。

「私が夫の実家への帰省が億劫で仕方がなかったタイプだったので、息子のお嫁さんには『無理しなくていい』と常に伝えていました。

別に息子やお嫁さん、孫に会いたくないわけではないのですが、嫁という立場の気持ちがわかるのであまり窮屈な思いをさせたくなかったので。うちはまだ未婚の娘も家にいますし。

しかし、私も息子も少し言葉が足りないタイプのせいかお嫁さんのほうが『お義母さんに好かれていないかもしれない』と悩んでしまったようです。

向こうが無理しない程度に、こちらも『会いたい』ということを伝えるのがいいのでしょうね。とても距離感が難しいです(笑)」(パート勤務/59歳)

あまり距離が近すぎても面倒になるし、距離を取りすぎると相手からの思われ方が気になる。元来他人でありつつも、家族のくくりになる嫁姑はお互いにこのように感じてしまうことが多い関係性です。

自分が嫁の立場で苦労した人ほど、息子の妻に対して「義実家寄りにならなくてもいい」と気遣いを見せるものですが、過剰だと相手を不安にさせてしまうこともあるのですね。

気遣いを繰り返し口にするよりも、嫁側が義実家との関係性を負担に感じていそうなタイミングで適宜伝えてあげるのがいいのかもしれません。