4: 孫の記念日祝いで…

「長男夫婦と敷地内別居しています。孫の100日祝いを私の家のほうでやろうということになったので、娘家族なども呼んで盛大にやったのですが……。

長男のお嫁さんに後から『自分たちでやりたかった』と嫌な顔をされてしまいました。

出産してまだ3ヶ月と疲労している時期だったので、良かれと思ってこちらで色々と進めたり、勝手に娘夫婦や親戚を呼んだりしたことが嫌だったようです。

お嫁さんが比較的ハッキリとした性格なので直接伝えられましたが、そうでなかったらずっと陰で言われるようなことをしてしまったのかもしれないと反省しました」(信用金庫勤務/59歳)

姑側が気をつけたいことが、世にいう“孫フィーバー”。

これに、「お嫁さんは今大変だから」「手伝ってあげたい」という気持ちが合わさることで、本来は息子の家庭で進めるべきイベントの計画を奪ってしまう人がいます。

手伝うことが問題なのではなく、自分の感覚で嫁側の意向を聞き取ることなく進めてしまうのがトラブルの種になるのです。

嫁側も「ちょっとお義母さんがはっちゃけそうだな」と感じた場合は、事前にそれとなく「こうしたい」というイベントごとに関する要望を口にしたり、場合によってはそれとなくストップをかけるような発言をしてみましょう。

各家族で暮らすことが一般的になり、昔ほど夫婦と夫実家の距離感が密接ではなくなった昨今、姑側が嫁側に気を使って過ごしていることも多いですね。

姑側は“嫁経験者”でもあるがゆえ、「嫁ならばこうして欲しいだろう」「私はこうして欲しかった」と先々と気を回して行動できますが、その行動に嫁側が戸惑ってしまうこともあります。

お互いに気を使ったり、遠慮をしたりという心がけも大切ですが、まずは「自分はこうしたいと思う、あなたはどうか?」「私はこういうふうにして欲しい」と、しっかりと言葉で伝えて認識をすり合わせていくことをしてみましょう。

お互いを気遣う気持ちがあるのであれば、正直な考えを伝え合ってもうまくいくはずです。