3月4日、東京・東京キネマ倶楽部でMORRIEのワンマン公演『Melancholia III - 霊夢機械 -』が開催された。
MORRIEの誕生日(氏曰く「肉塊の誕生日」ということらしいが)にあたるこの日、多くのファンが会場に足を運んでいた。
客電が落ちると、青木裕(G)、FIRE(B)、絵野匡史(Dr)のバンドメンバーが登場。そして観客の拍手に迎えられ、ゆっくりとMORRIEがステージ中央に立つ。
ライブは新曲『Melancholia III』でスタート、MORRIEの低音が心地よく響き渡り、ゆっくりと楽器隊の音の波紋が広がっていく。続いて『神髄』、『DustDevill』、『猿の夢』 など、ミドルテンポの楽曲群が続き、たゆたう水面のようなそのグルーヴに酔いしれる観客たち。
透明感のあるアルペジオにMORRIEのファルセットが重なり、『Sign』へ。メロディアスな『完璧な空』、そして『Disquieting Muse』を高らかに歌い上げ、この季節の夜に似つかわしい『春狂え』を披露する。
「2年ぶりですね、ここは」とソロでの誕生日公演は2年ぶりということに触れ、メンバー紹介に入るMORRIE。そして「さらに、超・オリジナルメンバー」としてソロ活動の初期から参加していたyukarie(sax)を呼び込み、「久々にこの曲を」と『眺めのいいあなた』へ流れ込む。
そしてもうひとりのゲスト、Heather Paauwe(violin)が大きな拍手で迎えられ、MORRIEの自身の好きな曲だというJeff Beck Groupの『Definitely Maybe』をしっとりと聴かせてくれた。