『パニックの芽』の間奏中に、さらにもうひとりのゲストである清春が登場しMORRIEとのデュエットに。演奏を終えると、誕生日ということで清春がMORRIEに花束を渡す一幕も。「花は枯れるけど、その儚さがいいんじゃないですか。季節はめぐり、そして人は死ぬ」と実にMORRIEらしいコメントを述べる。
続いての『Goodnight Reverie』『真昼の揺籠』でもふたりのハーモニーを堪能することができた。
「いにしえの曲を」と開放感にあふれる『Cosmosの中に』、荘厳な『ここではないどこか』を披露する。『犬』では再び清春が登場、情熱的な共演を見せつける。
MORRIEがバンドメンバーを再度紹介し、絵野のフレッシュなドラム、FIREの巧みなベース、そして青木のギターによる独奏は時に穏やかに、時に激しく氏の生き様を刻みつけるような時間であった。
MORRIEの合図から『Danger Game』、疾走感のある『Angelic Night』、そしてラストは『Into My Eyes』で締めくくられた。
アンコールにこたえてステージに現れるMORRIE。
「肉体は朽ちていくし、これで(誕生日は)54回目? ありがとうございます。僕は30代くらいから半分死んでると思ってるんで、50も過ぎてくると生物としての死を意識せざるを得ない、完全に余生モードでガンガン行きたいと思います」
と、今年中にニューアルバムを発表することを宣言。最後に、氏の敬愛する詩人、粕谷栄市の詩に曲をつけたという『光る曠野』を届けてこの日の公演は幕を閉じた。
そしてこの日から約2週間後の3月19日、青木裕が逝去した。
MORRIEは自身のTwitterにてこう著していた。
「この世で青木裕と呼ばれていた魂よ、あなたと出会えて一緒に音を奏でることができて本当によかった。心からのありがとうを伝えたい。続きはどこかでまた必ず」
毎年、この誕生日の公演では自身の死生観についての話をしており、それをいつも横で穏やかに聞いていた青木。
しばらくはMORRIEの横でギターを奏でる彼の姿を観ることはできないけれど、そう、またいつかどこかで。
セットリスト
1.Melancholia III (新曲)
2.神髄 (新曲)
3.Crusader(新曲)
4.Dust Devil
5.猿の夢
6.Riding The Night
7.Sign
8.完璧な空
9.春狂え
10.Unchained
11.眺めのいいあなた
12.Definitely Maybe (Jeff Beck Group cover)
13.パニックの芽
14.Goodnight Reverie
15.真昼の揺籃
16.Disquieting Muse
17.Cosmosの中に
18.ここではないどこか
19.犬
20.Danger Game(新曲)
21.Angelic Night(新曲)
22.Into My Eyes(新曲)
23.光る曠野 (新曲)
スケジュール
CREATURE CREATURE「Beyond Light & Lust」
6/16(土) 大阪MUSE
6/17(日) 名古屋ell Fits All
7/8(日) 新宿ReNY
『MORRIE the UNIVERSE “SOLITUDE“』 Season 6
9/15(土) 札幌DUCE
9/29(土) 名古屋Jammin
10/13(土) 京都MUSE
10/27(土) 横浜O-SITE