夫婦仲が冷えたわけではないけれど、結婚したら夫が変わってしまい、なんだかビミョーな空気になってしまった。そんな状況に不満を抱いている妻たちは少なくないでしょう。

しかし、結婚して変わった夫たちにも理由があるようです。 そんな夫たちのエピソードをご紹介します。

「付き合っているときは、いつも高いブランドのアクセサリーをプレゼントしてくれました。無理していたのか、結婚後はまったくなくなりました」というように「釣った魚にエサをやらなくなる」パターンはよく聞く話です。

しかし、エサどころか、生活態度自体がガラリと変わることも……。

「夫はとにかく片づけないんです。上着は脱いだらソファーの背もたれに置き、靴下は床に脱ぎ捨てる。引き出しはぴったり閉めず、半分開けっぱなし。『どうしてちゃんとしないの?』と注意すると、子どものように『うるせぇな~』と悪態をついて何もしません。結局、すべて私がやるんです」 (35歳・女性)

「独身の頃は小さな荷物も持ってくれる紳士でした。今となっては重いお米の袋を持ってフラフラ、ヨロヨロしている私を見ても知らんぷり。布団の上げ下ろしさえ自主的にしないんです」(39歳・女性)

この変貌っぷりは、ズバリ「カッコいいところを見せなくてもよくなった」から。つまり「何でもやってくれる妻」だから任せているのであって、「まるで自分のお母さんみたい」という甘えでもあります。

そう思っているからアクセサリーでご機嫌を取らないし、お米の袋に手を貸してくれないし、なんでもやりっぱなしのままなのです。

結婚前の状態に戻すのは至難の業で、「ちゃんとやってよ!」と怒ってもいいのですが、しぶしぶでも、きちんとやってくれる夫は少なそう……。「これは彼が安心している状態」とポジティブに変換するしかないかもしれませんね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。