3:親権や養育費をどうするかで揉める

離婚には同意しているものの、父母の両方が親権を主張した場合、話し合いで離婚を決めることが難しくなり、調停や裁判へと進むことになります。

親権が決まったとしても、親権者ではない方の親が、どのくらいの頻度で子どもに会うのか、どこで会うのかなど面会交流についても決める必要がありますし、養育費はいくらにするのかも決めなくてはいけません。

この辺りも話し合いで解決しなければ、離婚の話がなかなか先に進まなくなってしまいます。

4:自分の心に迷いがある

離婚を決意したものの、「やっぱり子どもがかわいそうなのではないか」「シングルマザーは経済的に大変なのではないか」と考えて気持ちがゆらいでしまうと当然、離婚の話を進めることができなくなってしまいます。

そうならないためには、漠然とではなく、離婚後の生活について具体的に考えていくことが大切なのではないでしょうか。お金がどれくらい必要なのか、養育費はいくらにするのか、公的な支援制度はどうなっているのか、調べていくうちに気持ちも固まっていくでしょう。

実際に離婚を経験している人の話を聞くと、離婚後の生活がよりリアルに考えられることもあるでしょう。

5:離婚話に親が介入してくる

離婚は当事者同士の話なのに、相手の親が介入してきたことによってこじれてしまうということも。親はどうしても中立的な立場ではないため、完全に夫側に非がある場合でも「そうなったのには妻にも問題があるのではないか」などと口を挟んでくることも。

それでなくても離婚の話は精神的に疲れてしまうのに、外野の声が入ってくるとますます追い詰められてしまいます。まずは、離婚は2人の問題であることを相手の親に伝えるとともに、もし2人での話し合いが難しいようなら、中立な立場である弁護士に同席してもらうのがよいでしょう。

これらの事態を想定しておくことで精神的な負担も少しは緩和されるのではないでしょうか。離婚の先によりよい未来が訪れますように。

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。