TVS REGZAは「BCN AWARD 2024」の液晶テレビ2部門で受賞

2023年の年間販売台数が最も多かったメーカーを表彰する「BCN AWARD 2024」で、TVS REGZAは液晶テレビの4K未満と4K以上の両部門でトップを獲得。有機ELテレビも合わせた薄型テレビの総販売台数でも2年連続のトップとなった。

薄型テレビの合計販売台数では前年に続いてトップをキープ

全国の家電量販店、ネットショップ21社の実売データ(POSデータ)を集計し、各部門で1年間の販売台数が最も多かったメーカーを表彰する「BCN AWARD」。「BCN AWARD 2024」は23年1月1日~12月31日の期間で、実売を基に最も売れたメーカーを表彰するものだ。

BCN AWARDでは薄型テレビを「液晶テレビ(4K未満)」「液晶テレビ(4K以上)」「有機ELテレビ」の3部門に分けて表彰。この3部門の合計が薄型テレビ全体となる。まず、直近4年間の販売台数シェアの推移を見ていこう。

20年の1位はシャープで、シェアは23.5%。TVS REGZAのシェアは17.5%で3位だった。21年も1位はシェア21.9%を獲得したシャープ。TVS REGZAは順位を一つ上げて2位となった。22年は、TVS REGZAのシェアが24.1%で、シャープを抜いて初のトップに立った。

そして23年。TVS REGZAのシェアは22年より0.8ポイントアップの24.9%で、2年連続でトップの座をキープした。

液晶テレビ4K未満では3年連続で首位を守る

前述のとおり、BCN AWARDの薄型テレビは3部門に分かれている。BCN AWARD 2024の各部門でのTVS REGZAの動向を見ていこう。

23年の4K未満液晶テレビで、TVS REGZAの販売台数シェアは24.8%。2位のシャープとは2.7ポイントの差を付け、3年連続で1位の座をキープした。1年間のシェア推移を月別で見ると、12カ月のうちTVS REGZAが1位となった月は8カ月あり、最も低かった月でも20%以上のシェアを獲得している。

このトップシェアに大きく貢献した製品が、V34シリーズだ。いわゆるスタンダードモデルでありながらもリモコンにネット動画配信サービスのダイレクトボタンを配置。レグザエンジンPower Driveによるネット動画ビューティHDで、ネット動画を高画質で再現する。

ネット動画配信サービスが普及拡大する中で、時代に合った機能を搭載していることがユーザーにアピールし、同社のシェアアップに貢献したものと考えられる。

液晶テレビ4K以上では12カ月中11カ月で1位

次に液晶テレビの4K以上の動向を振り返ってみたい。BCN AWARD 2023でTVS REGZAは販売台数シェア23.19%で、シャープに次ぐ2位だった。ただし、シャープの販売台数シェアは23.20%で両社の差は極めて小さく、僅差だったのだ。

BCN AWARDの対象期間である23年の月別推移を見ると、TVS REGZAは1月こそシャープに次ぐ2位だったが、2月以降はトップの座をキープ。12カ月中11カ月で1位となり、年間の販売台数シェアは前年から2.7ポイントアップの25.9%をマークし、同社にとって初となる年間販売台数シェア1位の座を獲得した。

最後に有機ELテレビのシェア動向を見ていこう。前年のBCN AWARD 2023でTVS REGZAの販売台数シェアは19.0%でソニー、シャープに次ぐ3位だった。

23年の月別販売台数シェアを見ると、1位が1カ月、2位が5カ月、3位が4カ月、4位が2カ月という結果で、総合での順位は前年と同じ3位だった。しかし、シェアは前年から2.2ポイントアップして21.2%となっている。順位だけ見ると前年と同じであるが、シェアは確実にアップしていることが分かる。

テレビの本質機能向上がユーザーの支持を獲得

BCN AWARD 2024の薄型テレビにおけるTVS REGZAの躍進について、BCN総研の森英二アナリストはテレビの本質機能である高画質・高音質技術を常にブラッシュアップさせるとともに、ネット動画配信サービスに対応した機能の向上が消費者ニーズと一致したと分析する。

「TVS REGZAは高画質・高精細を再現するキモである映像エンジンの開発に余念がなく、より自然に近い鮮明な映像を表示するということに注力している。シリーズや画面サイズのラインアップも豊富で、ユーザーの選択肢が幅広い点も同社の大きなアピールポイントといえるだろう」という。

ネット動画配信サービスの普及拡大に伴い、ネットコンテンツをより高画質で視聴できる機能も充実している。「ネット動画で出やすいモスキートノイズやバンディングノイズを抑制する機能など、今のテレビの視聴方法に合致した技術をしっかりと取り込んでいるのもユーザーにとっては大きな魅力だ。他社と異なり、特定の画面サイズだけ売れているのではなく、割と満遍なく売れているのも同社の特徴といえるだろう」。

23年のCES2023では、ミリ波レーダーにより視聴者の位置によって最適な視聴環境にアジャストする技術が披露されたが、本年1月のCES2024ではAIを搭載した最新のZRαエンジンによる開発中の技術を搭載した製品を披露した。

この技術はAIを駆使して各シーンの光や輝きをリアルに再現するAI光景再現テクノロジーで、コンテンツごとではなく、シーンごとに光や輝き具合を処理するというもの。自然で、リアルな映像描写をさらに進化させている。

また、液晶パネルの進化に伴い、LEDの点灯時間に加えて電流量も制御するMini LED高コントラストテクノロジーも発表。さらなるリアルを追求するという同社の考えを打ち出す出展内容となっていた。

同社では、かねてから「液晶も本気、有機ELも本気」と標榜。引き続き、技術力をブラッシュアップしていく。液晶テレビ部門では4K未満、4K以上のいずれもシェアトップを獲得し、課題は有機ELテレビのシェアアップだ。着実にシェアを上げてきた有機ELテレビで、TVS REGZAがどのような技術や機能を盛り込んでくるのか、今後の新製品に期待したい。