普段の「どろっぱ」活動例
今回の幼児のための救急講座は、サークルというよりも、スクール的な要素が強い内容だった。そこで後日、パパサークル「どろっぱ」の定例活動も取材させていただいた。
この日参加したパパさんは、合計8人。うち3人が初参加とのことで、まずは簡単な自己紹介が行われた。続いて司会役の大槻さんが、パパならではの「悩み」を聞き出していくと、「育児ストレス」や「夜泣き」などの話題が交わされるようになっていった。
「ストレス発散には、ランニングがいい」と話すのは、「どろっぱ」参加歴4年の坂井さん。常に子どもにかかりきりの生活の中、1人で過ごせる時間が作れるので、頭を整理することにも役だっているのだとか。また、夜泣きについては、「パパがあやしても泣きやまないので、ママに任せるのが一番。パパの役目はママのフォロー」などという意見も。
やがて会話が落ち着くと、いよいよ本番、定例会の議題へと進んでいった。
まずは、いつもは調理師として働いている土井さんから、「親子で親子丼」という企画提案がなされた。これは、簡単にできる本格料理をパパに覚えてもらい、ママの家事負担を軽減しようというもの。
続いて、この時期恒例となっている「パパと一緒にお散歩ツアー」の日程が発表された。日吉にある慶応大学のキャンパス内で、散策したり芝生で遊んだりする、3時間程度のミニツアー。
最後は、年末に行われる「どろっぷデー」というイベントについて、打ち合わせが行われた。近くにある太尾防災拠点内で、飲食のブースを出店するのが、毎年の伝統行事となっているらしい。
去年行われた模擬店の内容は、焼き芋、フランクフルト、手打ちソバなど。これに対し今年は、「体が温まるからオデンがいい」、「オニギリと豚汁も捨てがたい」などの活発な意見が、次々に出されていた。
さて、こうしたパパサークルについて、参加歴1年の土井さんは、「親子丼の企画など、自分ができることをみんなに共有してもらい、少しでもママの助けになればうれしい」と話す。
一方、参加歴4年の坂井さんは、「メンバーから出された企画を、定例イベントとして定着させていきたい」と、まとめ役を買って出ている模様。
他拠点のパパサークル一例
最後に、港北区以外のパパサークルの状況をまとめておこう。PTAなどを中心とした学校単位の団体を除き、各地域子育て支援拠点で組織されているサークルは、2団体あるようだ。
●神奈川区地域子育て支援拠点「かなーちえ」で活動する「かなメンの会」
土曜日を中心に外遊びなどのイベントを開催し、「かなーちえ」が企画する各種講座にも参加。メンバーは現在15人程度。
●港南区地域子育て支援拠点「はっち」で活動する「パパボラ」
パパのボランティアという意味で名付けられたサークル。遠足や外遊びイベントのほか、今年10月に行われる「はっち祭」では、パパたちが悪役をやっつけるヒーロー劇を予定している。メンバーは約20人。
ほか、今後パパサークルを結成する予定があるのは、金沢区と都筑区の2拠点。組織だった活動はないが、パパが参加できる不定期のイベントを随時行っているのが、残り13区の各拠点といった状況だった。
今回印象的だったのは、参加されていたパパさんが、一様にステキな顔つきをされていたこと。こうしたサークル活動を通じて得た、育児への自信やパパ友の輪が、その表情を内面から輝かせているのだろう。皆さんも、ぜひ、地域子育て支援拠点の扉をたたいてみてはいかがだろう。参加の問い合わせなども、各拠点で行っている。
●「どろっぷ」公式サイト https://www.kohoku-drop.com
※本記事は2012年10月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。
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