育児において、授乳という役割はどうしても母親の仕事になってしまうのは仕方がない事である。

多くの男性はあまり授乳に対し親近感を持っておらず 、見ることすら少し苦手だと感じる人も多い。それはきっと、授乳についての情報や教育が基本的に母親に対してだけであるのもあるだろう。

しかし、そこに疑問を持ち「もっと育児に参加したい!」というパパが現れた!

彼の名前はヘクター・クルス。二児の父親だ。 ヘクターさんは妻が第一子のソフィアを産み、朝も夜も関係なく育児に専念する妻の姿を見て、どのようにして彼女をサポートすればいいのか大変悩んだそうだ。

そこで彼が着目したのが”授乳”だった。そうして写真家のヘクターさんが立ち上げたのが「授乳プロジェクト」である。

男性の授乳に対する考え方を変えたい!

「男性も女性が授乳するのと同じように子供を抱いて写真を撮れば、きっとそれが奥さんたちをサポートすることになると思ったんです。そうして男性達が授乳の素晴らしさを理解すれば、授乳への苦手意識も無くなりますよ。」とヘクターさんは語る。

実際、ヘクターさんは「気持ち悪い」という理由で授乳に反対する男性を多く見て来たそうだ。しかし、その多くがなぜ気持ち悪いのかを具体的に説明できなかったという。

これは海外に比較的多い考えで、授乳中のママ達は授乳ケープを持参してそれに対処している。日本でも「授乳している妻を見て、女として見れなくなった」などはよく聞く話だ。

男性の中には、妻(もしくはパートナー)が母親になるという変化を受け入れられない人も少なくはない。このような苦手意識を含め、「気持ち悪い」などの授乳に対する嫌悪感は世界共通の授乳問題なのである。